きむらせんぱい！！！１ (ページ37)

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柾哉
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いつもは絶対に眠くても授業中は寝ないんだけど

今日だけはどうしても我慢できなくて5分くらい寝てしまって

先生「木村、お前放課後居残りな」

なんて言われてしまって。

俺のほかにずっと寝てる人もいるのに、、、

いつも一緒に帰っているたじにLINEを送る

柾哉ごめんたじ。今日先に帰ってて!
将吾わかった、どうしたの?
柾哉今日どうしても我慢できなくて寝ちゃって笑居残りくらっちゃった笑
将吾柾哉くんが?笑珍しいね笑とりあえず了解。

これでよしっ、と、、、、

先生「もう寝るなよ笑次はないからな笑」

柾「すみません笑」

俺以外にも寝てる人いるとは口に出さずに飲み込んでおいた。

結構長引いてしまって早く帰りたかったから廊下を走って昇降口に向かう。

窓から見える外は雨が土砂降りで

母さんが持ってけって言ってくれたから運良く折り畳み傘を持っていて心の中で母さんに感謝する。

昇降口に着いて俺のクラスの下駄箱に向かおうとすると一年生の下駄箱に見覚えのある後ろ姿の子が座っていた。

「あれ？Aちゃん？」

と気がつけば声をかけていて

驚いたように俺の方に振り向くその子。

やっぱりAちゃんだ。

どうやら傘を忘れてしまって雨が止むまで帰れない状況らしい。

俺は手に持っている折り畳み傘を見ながら考えて

「、、、俺さ、家すぐそこなんだ笑だからAちゃんこれ。使って？」

なんて嘘をついていた。

悪いです！！！本当に、、、とずっと遠慮しているAちゃんに半ば強制的に傘をもたして鞄で頭を隠して走って学校を出た。

結構雨強いなぁ笑

なんでわざわざ嘘ついてまでAちゃんに傘を使ってもらったのかは自分でも良くわかってないけど

気がついたら渡してた。

「くしゅっ、、、さむ、、、」

Aちゃんに風邪引いたら大変とか言っておきながら俺が風邪引きそうだ笑

そんなことを考えながら駅のホームに入って行った。