Takumi ページ35
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Aを俺らの会社に入れる為に、
景瑚さんから俺ら二人は派遣された。
あの企画書を社長に渡すフリをして、ゴミ箱に捨てる。
敢えて誰もいないお昼の時間を狙ってオフィスに侵入する。
「俺社長室の前まで行くからその手前にあるゴミ箱に
威尊、捨ててな。」
威尊 「任せ」
だが凄く難しい。オフィスに人がいる。
「今」
シュッ
社長が部屋を出た。
俺は柱の奥に隠れ、威尊は給湯室の中へ入った。
柾哉 「ん？なにこれ」
やべ…
柾哉 「これいる資料じゃない？Aもう行ったでしょ？」
威尊、奥に入れろって言ったやん！
柾哉 「サイドテーブルに置いておこ」
とだけ言い残し、部屋へと戻られた。
俺は威尊がいる給湯室に行って、
「奥入れって言ったやん」
威尊 「すまん、マジでひよった」
「ひよらんって言ってたやんかもう」
そんな事を言っていたらA本人が焦った表情で
社長室に向かう渡り廊下を走っていった。
それを見て俺ら二人は会社のエントランスまで走る。
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資料を手にしたAに真実を告げる為に
会社の出入口付近でたむろっていた。
『え、どうしたの？』
そう彼女が俺らを疑っているから、
威尊 「その資料、WAKEとのコラボ企画やろ？」
「あれ、全部嘘やで」
『何言ってんの、これ私が作ったんだよ』
それ、景瑚さんからの依頼だよ。と呟く。
景瑚さんからの依頼をあの社長が受諾したんだよ。
威尊 「騙されたんだよ、社長に」
『どういう事？』
威尊 「Aが喜ぶ案件をあの人が作ったの。そもそもWAKEと繋がってんの俺らの会社やし。LAPONE Designは何も繋がってへんよ。」
真剣に考えて、Enthusiasticに向かおうとしてたの？
3ヶ月しかおらん、しかも派遣、
正直、俺はもっと長くいて欲しかった。
それは景瑚さんも同じだった。
どんな手でもいいから、Aを奪え、と言われた。
でも……
『という事は、捨てたのは威尊くんと拓実くん？』
威尊 「せや」
拓実 「Aはこの会社から逃げた方がええ。このままやとあの社長の言いなりになってしまう」
『私は逃げない。あの人が、柾哉さんが好きなの！！』
Aはあの社長が好きだと言った。
嘘偽りしかない社長が好きとはっきり言われた。
なぁ、気づいとるか知らんけど、
威尊はAが好きなんだよ。
「Aの気持ち、180°変えてやろうや」
威尊 「せやな」
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Rin(プロフ) - 関節からシークワーサーさん» ありがとう凄く嬉しいお♡モチベ上がるわまじ最高 (2022年1月26日 22時) (
レス) id: 16fca15840 (このIDを非表示/違反報告)
関節からシークワーサー - めちゃめちゃ面白いお❤︎ (2022年1月26日 22時) (レス) @page6 id: 676ee1f579 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rin | 作成日時：2022年1月22日 10時
