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心を落ち着かせる為の不知火海岸。
今日も誰もいない。ベンチに座って午後の紅茶を飲む。
海を見て音楽を聴く時間が好き。
そしてストレス発散でここでよく歌っている。
『私は花〜』
上手、って海からざざぶん、って音がした。
その時、車の音がした。
こんな場所、誰が知っているんだろう？
駐車場に止まり、私がいるベンチの方へ近づく。
ミルクベージュのセットアップを着た若い男性。
髪の毛は茶髪？でサラサラして、ふーっと息を吐く。
ふと気になってずっと見たら目が合った。
ん？
『あ』
柾哉 「あれ、A？」
『……はい』
柾哉 「あれぇ〜なんで」
『柾哉さんこそ、どうしてここに？』
柾哉 「ん、俺、今日休みだから心落ち着かせに来た。」
！
共通のことが見つかって、嬉しい。
『ここ、あまり知らないかと思ってて。』
柾哉 「俺も大学通っていた時、この近くに住んでて、バイト先とかで怒られたりとかテストの点数が悪かったりした時とかここ行って心落ち着かせてたの。」
へえ、この近くに住んでいたんだ、新情報。
あれ、こんなに距離近くなるの急に？？？
柾哉 「A？」
『あっ、あぁ、そうだったんですねって思ってて。』
柾哉 「今日も逢えるなんて、俺もってるのかも〜〜」
思わず微笑む。
柾哉 「あっ笑った」
『いや、なんか言い方が可愛くて』
今さっきの柾哉さんのモノマネをすると
柾哉さんが「あはは」と笑ってくれる。
柾哉 「バカにしてる〜〜」
とか言いつつもほんとは嬉しそうにしている柾哉さん。
だんだん、私も素で柾哉さんに接しているのかも。
柾哉 「……あっ、今のA素でしょ？」
『はい』
柾哉 「無理に俺に合わせないでいいからね、ゆっくりでもいいからAが俺のこと『好き』って言える日まで、俺待ってる。」
優しさに包まれたなら、
久しぶりに唇を重ねる。
演じていた時のキスより、愛を感じる深いキス。
リアルが入ったその瞬間、恋は複雑に絡み始めてく。
『あっ』
柾哉 「ふふ、いつもより長めだったね」
『いつ離れるのかなとか思ってましたよ』
柾哉 「あーもうほんとかわいいかわいい」
でも、まだ私は『好き』って言えない。
他の人が通り過ぎてしまうから。
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Rin(プロフ) - 関節からシークワーサーさん» ありがとう凄く嬉しいお♡モチベ上がるわまじ最高 (2022年1月26日 22時) (
レス) id: 16fca15840 (このIDを非表示/違反報告)
関節からシークワーサー - めちゃめちゃ面白いお❤︎ (2022年1月26日 22時) (レス) @page6 id: 676ee1f579 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rin | 作成日時：2022年1月22日 10時
