ep.5 ページ22
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遂に、素顔を明かす時が来た。
私の本当の姿を見たら、嫌いになるかな。
同期達といつも通りに会議して、
今日はちゃんと大夢くんとご飯を食べて、
午後は商品を置いて頂いている雑貨屋の店長さんと
商談というお喋り会を終えて、定時に帰る。
柾哉 「A」
地下鉄で電車を待っていた私の元にやって来た。
『お疲れ様です』
柾哉 「社長室来るって約束してたじゃん」
悲しそうな顔をすると少しだけ微笑む。
『あ、ごめんなさい、明日の準備で頭いっぱいで』
柾哉 「だから最近俺から避けてない？」
『私』
怒り滲んだ低い声が地下鉄のホームに響く。
柾哉 「A？」
『＿＿＿＿＿＿＿貴方の彼女を演じるの、疲れました。』
柾哉 「は？演じるってなに？」
ガシッ
柾哉 「行くな」
『柾哉さんが私の事好きだと思ったから、まんまと騙したんです。きちんと彼女役を演じきって、柾哉さんの好きな感じを出していたんです。あーあ、私こんな清楚じゃないですし、普段こんなにガーリーな服着ないんで。
＿＿＿＿＿＿＿終わりにしましょう。』
そういった途端、電車が来た。
向こうは静かに涙を流していた。
これも計画通り、威尊くんとの約束。
次のミッションは、LAPONE Designを退職すること。
手厳しいけど、物事は進んでいる。
正直、心のどこかには柾哉さんの事好きだった、っていう感情が芽吹いていたけれど、
素顔を明かした私は清々しい顔へと変貌していた。
殆ど荷物は出していないから、
すぐ引越し業者に電話をかけ明日取りに行くと連絡を頂いた。
引越し先は？
拓実 「A俺横浜住んでるんやけど、どう？」
威尊 「俺まだ吉祥寺住んでんやけど、戻ってく？」
吉祥寺に戻ることも考えた、
けど、次のミッションの為には利便性がいい所に
住んでいなきゃいけない気がした。
『拓実くんの家……』
拓実 「好きなだけ使いな」
『の近くに』
拓実 「なんやねん！同棲かと思ったやん！！！むっ」
『気が早い、同棲はもう懲り懲り』
拓実 「近くやったら遊び行くわ、威尊も車で』
威尊 「おう！部屋の一部俺の部屋にしとくわ」
『やめて笑』
自然とこの二人と話すと笑顔になれるのは、
本気で 「好き」と思える人達だからだ。
藤牧A、幸せを掴む長い旅へ行ってきます。
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Rin(プロフ) - 関節からシークワーサーさん» ありがとう凄く嬉しいお♡モチベ上がるわまじ最高 (2022年1月26日 22時) (
レス) id: 16fca15840 (このIDを非表示/違反報告)
関節からシークワーサー - めちゃめちゃ面白いお❤︎ (2022年1月26日 22時) (レス) @page6 id: 676ee1f579 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rin | 作成日時：2022年1月22日 10時
