蕩けたキスのリフレイン ( y.i ) (ページ4)

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瞳ページ4

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この人の手を握っていたら

自分も雨で濡れていたことを忘れていた

お風呂入ってこようかな

そしてなんかあったかい飲み物飲もう

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お風呂から上がってまたソファーに戻る

さっきより表情が安らいで

呼吸で体が動いているのも分かる

良かったなあ

きっとすごく疲れてるからそっとしてあげようと立とうとした時

｢んうう……｣

体をのばして

だるそうに

こちらを見るその人の目と

ぱっちりと目が合う

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丸い目

水晶玉の様な目

どこか光が遠い目

なんだか知らない

よく分からないけど

目を逸らすことが出来なかった

人の目を見て思考が止まるなんて初めてだ

『すいません…ここ…どこですか…？』

その人の声ではっとする

｢あああすいません公園に倒れていたあなたを私が勝手に自分の部屋に…｣

ソファーからむくっと起き上がって

その人はふわふわの髪を触る

｢体調大丈夫ですか？あのままあそこにいたら……｣

その先の言葉にためらった

｢とりあえずお風呂入ってきてください！今ならまだあったかいし…着替えなら用意しますから｣

半ば強制的にお風呂に連れて行く

まだ外は大雨だ

断る、なんて言われても

帰せるわけない

いや

ここでこの人を帰したら

この人は

どうなってしまうんだろう？

少し予想ができた

だから怖かった

寂しさを抱えた瞳

あの人は今日は孤独ではいけない

なんとなくそんな気がして

今日は泊まってもらうことに決めたのだ

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