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冷 ページ3
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男の人をおぶって
片手に傘を持って
びしょ濡れになりながら自分の部屋に着く
アパートの3階まで男の人をおぶるのはなかなかきつかった
なんとかして鍵を出して開けて
すぐにその人をソファーに寝かせる
暖房をつけて
タオルでその人の頭やら体やらを拭いて
布団をかけてあげる
よかった、息はちゃんとしてる
お風呂に入らなきゃ風邪ひいちゃう
早く目が覚めるといいな
そうだ、ドライヤーかけてあげよう
洗面台からドライヤーを持ってきて
黒くて短い髪をドライヤーにかけ始めた時気づいた
この人とても素敵な顔をしてる
顔のパーツが整っていて
ひと目見ただけで不思議な魅力を感じる
でも、まだ苦しい表情をしていて
胸が苦しくなった
冷たい彼の手を取り出して
そっと握ってあげる
少しでも早く暖かくなってほしい
知らない男の人を部屋にあげるなんて
自分でもびっくりだけど
名前も知らないこの人に
なんでだろうな
幸せになって欲しいって思ったんだ
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M a o(プロフ) - 素敵な雰囲気の小説ですね。更新楽しみにしています！ (2017年11月20日 14時) (
レス) id: a30f7359e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雲丹 | 作成日時：2017年11月5日 21時
