▽▲ 寝ても覚めても ▲▽hkin,inhk

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「ん〜…。…じゃあ、おれの…ラッキー運とハッピー運だけは、ひとつずつ染色体に乗せてあげてくださいって、神様にお願いしようかな」

「なにそれ笑 …ん、でも、いいかもね。いのちゃんみたいに、みんなに愛されて、素敵な人が自然と周りにあつまるような、そういう、自然の運を持ってる子」

「…だってさ。そういう子になれよ笑」

「……え、」

「…うん。あのね、たとえばじゃなくて、いるんだよね」

「……！？…え、はっ！？」

「…一カ月、だった」

「っ、いのちゃん…！」

「……ふふ、くるしいよひかる笑」

「え、まって…ほんと？赤ちゃん、ほんとに？」

「うん。ねぇひかる焦りすぎ笑」

「だっ…なんかもう、え、うれしい…うれしくて、」

「うん笑」

「うれしい…」

「語彙力ぜんぶふっとんでるな 笑 …おれも嬉しいよ、おれとひかるの赤ちゃんだもんね」

「〜っ…や、やっぱぜんぶいのちゃんに似てほしい…」

「もーなんでよ！笑」

「やっぱり俺に似たらダメだ！いのちゃんみたいに賢くて強くて優しい子！決まり！」

「決まりじゃない！もー…。…こんなこと言ってたら、お腹の赤ちゃん混乱しちゃうかな、」

「！それはマズい…」

「……」

「……」



「やっぱ、元気に生まれてきてくれたら、あとはなんだっていいかも」

「…うん」

「あと、いのちゃんも元気で、その…父子共に？健康で、いてくれたら」

「…うん」




でもやっぱりね、ひかる。

無理は承知だけど、おれはひかるに似てほしいって思うよ。全部ひかるに似ててほしい。


ひかるは俺を強いって言うけど、そんなこと全然なくて。

俺が強くいられるのは、ひかるが隣にいてくれるからで。



だから、おれたちの子供も、そんな、誰かに寄り添ってその人を心から救ってあげられるような、
そんな強くてあったかい子であってほしいんだよ。


でも１００パーセント全てひかるに似るなんてきっと無理だから、
俺がひかるに出会えたこの「ラッキー運」と、
大切な人とたくさんのことを経験して乗りえていける幸せを掴めたこの「ハッピー運」は、分けてあげたい。


どうか幸せに、産まれてきてくれますように。

どうか幸せな人生を送れますように。



こんなに気の早いパパをゆるしてね。



Fin*

伊ニャーだって愛されたい hk→in？→←ふたりの… hkin

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