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Aはクラピカの案内のもと4階の客室に入る。

「あの時とは確実に流れるオーラが変わったわね」

自分よりも年下なのに、まるで年齢の上下など存在していないような態度で接するクラピカを、可愛らしく思いながらAは言った。最も、大抵の大人は可愛らしいなんて思えやしないだろうが、そこはAなりの心の広さの表れなのだろう。

「ああ。纏うべきでないものまで纏っているがな」

しかしクラピカをそんな風に思えど、クラピカのオーラに可愛らしいなんて言葉は間違っても使えないとAは思った。

クラピカにもやはり信念のような強い思いがオーラに出ている。そしてそのオーラの周りを覆い尽くしているのは憎悪や悲しみ、強い憤りなど、復讐する意思を反映する暗いオーラ。

前々からそのようなオーラはあったといえばあったのだが、明らかにその度合いが以前よりも増していた。

よくもまあ長年そんな感情と共存して鬱病にならなかったものだと思う。

「A、オークションがどのような流れで行われるか知っているか?」

ガラスのテーブルを挟んで向かい合うよう設置されえいた椅子にそれぞれ腰かけながら、話は始まった。

「ええ、一応。というか一度だけ、参加したことがあるの」


ならば話は早い。

「可能性としてはやはり、オークション開始前に盗むという可能性が高いだろう。オークション終了後に落札者を手当たり次第襲うのは手間がかかる。オークション開始前と考えるなら、そこから更に考えられる可能性は大きく分けて2つ」

「競売品が金庫にある内に持っていくか、競売開始直前に競売品が金庫から舞台裏に移動した時か、というところよね」

「ああ。そして侵入方法は進行役や警備員などになりすまか、“絶”で密かに侵入するかの2つ。客として侵入する可能性は低いだろう」

ゼロに等しいわね、とA。

「ああ。ところで通行証はもう手に入れたか?」

「これからよ」

「そうか」

「ライセンスを見せて事情を説明すれば、私は警護として回してもらえるかしら」

頭の切れるクラピカだったが、この問いには首を捻る。マフィアが基本警護は担っている。そして競売関係者も話が簡単に通じるような奴ではない。

「いや……」

捻った首はそのまま横に傾けられる。

「難しいだろう」

実力があっても性別とその容姿では恐らく信用されないはずである。

「……というより何故オーラがない?その状態で警護なんて何を考えているつもりだ?」

71_手錠の繋ぎ方→←69_



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久我(プロフ) - 藍琉さん» はい、覚えてます!こちらも読んでくださりありがとうございます!そうですね、夢主のタイプによって親近感の湧き具合は異なりますからね〜。私もシャル側です笑 こちらが終わり次第フェイの方の再スタートを切るのでフェイ夢はもうしばらくお待ちください>< (2016年8月10日 13時) (レス) id: 11983860b6 (このIDを非表示/違反報告)
藍琉 - 以前フェイの作品を読ませていただいていたものです。此方の作品も読ませていただきました!今回わりと客観的に読んでいるせいか夢主よりクロロやシャルに共感することが多いです(笑)もう少しで完結するようですが、続編を楽しみにしております。 (2016年8月10日 11時) (レス) id: d2e4b0bb58 (このIDを非表示/違反報告)
久我(プロフ) - めこさん» めこさん、こんにちは!はい、私もまだクロロが書けるとなると嬉しいです!これから続編を作成しようと思っているところですので、続編でもよろしくお願いします(´∀`*) (2016年8月10日 10時) (レス) id: 11983860b6 (このIDを非表示/違反報告)
めこ(プロフ) - 続編決定おめでとうございます!久我さんの小説大好きなので続編と聞いてとても嬉しいです。これからも頑張ってください! (2016年8月10日 9時) (レス) id: 89a16ac7e5 (このIDを非表示/違反報告)
久我(プロフ) - キャンディさん» これからもキャンディさんに楽しんでいただけるような文章を書いていきたいと思います。今回はありがとうございました! (2016年8月10日 7時) (レス) id: 11983860b6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:久我 | 作成日時:2016年7月23日 22時

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