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死体の途切れぬ道を進んで行くと、やがて人の声が聞こえてきた。
しかも何だか騒がしい。まだ何か起きているのだろうかとAは歩く速度を速めて声の元まで進んで行った。
「おいおいおい、こんなに無惨になっちまってるぜ」
「うわー、こいつらが」
「けっ、A級首も所詮こんなもんなのか」
A級首？そのワードに強く反応を示してしまうAは急いで現場へ向かおうとする。が、一人のマフィアに呼び止められた。正直無視したいほどであったが、話の通じそうな人であったのでこの際彼に事情を訊ねるのも悪くないかとAは方向性を変える。
「お姉さんよぉ、残念ながらこっから先は行けないんだ」
「ハンターなの、通して」
ライセンスをその証明として男に見せると、確かに男は話の通じる人だった。だが渋る。
「こっから先はかなり気分を悪くする光景が待ってるぜ。行かねぇ方がいい」
その口調からは「女はどうせ見て泣くんだろ？」というような馬鹿にした気持ちがまだ残っている感じが読み取れたが、構わず続けた。
「一体何が……？」
「あの幻影旅団が殺られたんだ。死体は全部で5体。その中に頭もいるんだ」
「あ、頭……！？」
シャレのつもりはないがAの頭こそ真っ白になった。だって彼はつい先程まで生きていた。まさかその直後に？いや、有り得ないだろう。
「なんだいお姉さん。ははは！いやそっちの頭じゃねーよ。リーダーの意味で頭だ」
「それは確かなの？」
「ああそうさ。ここの連中に聞いてみろ。みんな口を揃えて言うぜ、頭って」
「そうじゃないわ。し、……死んだなんて……それは確かなの？」
「……来な」
直接見た方が早かれと男はAを案内する。現場に近付けば近付くほど徐々に人の姿が明確に見えてきた。ああ、確かに血にまみれた死体がある。
一歩、一歩、また近付く。
「これが頭なんだとよ」
「…………」
＿＿＿クロロ。
そこには確かに少し前に散々Aが見つめていた馴染みのある彼が血を流して動かなくなっていた。
左腕がなくなっている。
その死の真偽が定かではなくとも、真実として受け入れてなくとも、Aは絶望した。
たとえ嘘でも、この死体だけは見たくはない。
これ以上脳に焼き付けてはならないと、Aは血の気の引いた手で胸元を強く握り締めた。
「やっぱりなぁー」と呟いた男の声など聞こえるものか。
＿＿＿“うわ、お前そいつは頭なんだから乱暴に扱うんじゃねーぞ”
＿＿＿“ちょっとくらい揺さぶってやれや”
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久我(プロフ) - 藍琉さん» はい、覚えてます！こちらも読んでくださりありがとうございます！そうですね、夢主のタイプによって親近感の湧き具合は異なりますからね〜。私もシャル側です笑 こちらが終わり次第フェイの方の再スタートを切るのでフェイ夢はもうしばらくお待ちください>< (2016年8月10日 13時) (
レス) id: 11983860b6 (このIDを非表示/違反報告)
藍琉 - 以前フェイの作品を読ませていただいていたものです。此方の作品も読ませていただきました！今回わりと客観的に読んでいるせいか夢主よりクロロやシャルに共感することが多いです(笑)もう少しで完結するようですが、続編を楽しみにしております。 (2016年8月10日 11時) (レス) id: d2e4b0bb58 (このIDを非表示/違反報告)
久我(プロフ) - めこさん» めこさん、こんにちは！はい、私もまだクロロが書けるとなると嬉しいです！これから続編を作成しようと思っているところですので、続編でもよろしくお願いします(´∀`*) (2016年8月10日 10時) (レス) id: 11983860b6 (このIDを非表示/違反報告)
めこ(プロフ) - 続編決定おめでとうございます！久我さんの小説大好きなので続編と聞いてとても嬉しいです。これからも頑張ってください！ (2016年8月10日 9時) (レス) id: 89a16ac7e5 (このIDを非表示/違反報告)
久我(プロフ) - キャンディさん» これからもキャンディさんに楽しんでいただけるような文章を書いていきたいと思います。今回はありがとうございました！ (2016年8月10日 7時) (レス) id: 11983860b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久我 | 作成日時：2016年7月23日 22時
