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ショックだとか絶望だとか後悔とか、そういう感情ではなかった。
悲しみはあるが自分もクロロも責める気は起きない、複雑を二乗も三乗もしてしまったようなこの感情は何と言えば良いのだろう。
幻影旅団に恋をしていた。
自らのターゲットに恋をしていた。
禁断すぎる恋に手を伸ばそうとしていた。
賞金首ハンターを誇りとするAにあってはならないこと。
「で？この手錠、どうするんだ？」
「え……」
考えてもいなかった展開にAは頭がなかなか着いていかなかった。
クロロが素で接しているというのに、そのことにも気付かないほどに呆然としている。
「……がっかりした？」
しかしこのクロロの問いには即答で返せた。
「いいえ」
でも、とA。
「立場上、私はクロロを捕らえなければならないわ。……その話が本当なら」
クロロは軽く笑う。
「できるのか？」
まるで捕まる気は更々ないとでも主張するような言葉だった。Aだって自分でもう気付いているのに、追い討ちをかけられるような言葉。クロロは逮捕できない。
既にAの具現化した手錠は、壊せるのではと疑いたくなるほど頼りない形を司っていたのだ。
「クロロ……。暗殺者たちを殺したのは貴方ね？」
「ついでに言えば、外での騒動を起こすように命じたのもオレだ」
「…………それは、幻影旅団のリーダーという風に解釈していいのよね？」
「ああ」
どうする？と駆引きを申し出るように口元をつり上げるクロロは、何故だか楽しそうだった。
自分が捕まるか逃げられるかの狭間に置かれていて、それでも面白可笑しく捉えられるクロロは上手である。
クロロは多くの人を殺した首謀者だ。
クロロがこんなことを企みさえしなければ、今頃オークションは平和だったというのに。
全ての元凶がここにいる。
にも関わらずAは判断に迷わなかった。
「クロロ、もう一度言うからよく聞いて」
Aは手錠伝いではなく直接クロロの手首を掴み、目を逸らすことなくその漆黒の瞳を見つめた。
「私は幻影旅団を捕らえるためここに来ているの」
そしてクロロも逸らすことはなかった。
「許せないわ」
＿＿＿なのに。
「それでも私はクロロを嫌えない」
寧ろ想いは溢れんばかりのもになる。
「好き。……好きよ、クロロ。私はやっぱりクロロが好き」
熱く、熱く、視線が絡み合う。
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久我(プロフ) - 藍琉さん» はい、覚えてます！こちらも読んでくださりありがとうございます！そうですね、夢主のタイプによって親近感の湧き具合は異なりますからね〜。私もシャル側です笑 こちらが終わり次第フェイの方の再スタートを切るのでフェイ夢はもうしばらくお待ちください>< (2016年8月10日 13時) (
レス) id: 11983860b6 (このIDを非表示/違反報告)
藍琉 - 以前フェイの作品を読ませていただいていたものです。此方の作品も読ませていただきました！今回わりと客観的に読んでいるせいか夢主よりクロロやシャルに共感することが多いです(笑)もう少しで完結するようですが、続編を楽しみにしております。 (2016年8月10日 11時) (レス) id: d2e4b0bb58 (このIDを非表示/違反報告)
久我(プロフ) - めこさん» めこさん、こんにちは！はい、私もまだクロロが書けるとなると嬉しいです！これから続編を作成しようと思っているところですので、続編でもよろしくお願いします(´∀`*) (2016年8月10日 10時) (レス) id: 11983860b6 (このIDを非表示/違反報告)
めこ(プロフ) - 続編決定おめでとうございます！久我さんの小説大好きなので続編と聞いてとても嬉しいです。これからも頑張ってください！ (2016年8月10日 9時) (レス) id: 89a16ac7e5 (このIDを非表示/違反報告)
久我(プロフ) - キャンディさん» これからもキャンディさんに楽しんでいただけるような文章を書いていきたいと思います。今回はありがとうございました！ (2016年8月10日 7時) (レス) id: 11983860b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久我 | 作成日時：2016年7月23日 22時
