鬼殺隊の最強戦力はまさかまさかの最年少！≪参≫

戸惑い ページ34

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「お前も鬼にならないか？」


なにいってるのこの鬼、頭おかしいのかな。
柱たるもの、己の命が惜しいからといって鬼になるわけがないのに。


「ならない」


「見れば解る。
お前の強さ

＿＿柱だな？」


「俺は炎柱 煉獄杏寿郎だ」

「俺は猗窩座

杏寿郎、なぜお前が至高の領域に足を踏み入れないか教えてやろう。

人間だからだ 老いるからだ 死ぬからだ」


鬼になれば鍛え続けられて強くなれる？
そうだね、死なないもの。
無限に何度でも戦えるかもしれない。
だけど、それが強いとは言えない。美しいとも言えない。


「老いることも 死ぬことも

人間という儚い生き物の美しさだ

老いるからこそ、死ぬからこそ、たまらなく愛おしく尊いのだ」


「強さというものは、肉体に対してのみ使う言葉ではない」



そう、そうだよ。杏寿郎の言うとおりだ。

人間であることの美しさは、鬼にはわからないのかな。



「如何なる理由があろうとも鬼にはならない」



「そうか

鬼にならないならば





＿＿＿殺す」




さっきまでとは比べ物にならないような殺気が一面を覆う。
だめ、動かなきゃ。戦わなきゃ。

杏寿郎を一人にしちゃ、だめだよ。


なのにどうして。



「待機命令！！」




そんな風に言わないで。


戦えと言ってよ。


今私が戦えば、間違いなく目をつけられる。
上弦の参を討伐できはしないだろうから、無惨に情報がいってしまう。


柱なのに。
迷ってはいけないのに。


どうしたら、いいの




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