鬼殺隊の最強戦力はまさかまさかの最年少！≪参≫

爆裂覚醒、猪突猛進 ページ29

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「……あのお方が」

「柱(炎柱)に加えて耳飾りの君を殺せって言った気持ち。
すごくよくわかったよ。」



は？なんなのこいつ。

なんでお兄ちゃんが無惨に殺されなきゃいけないの？

馬鹿なのかなこの鬼。


「なんかこう、存在自体が癪に触る感じ」


ああ、そうだった、これは本体じゃないんだ

つまり今こいつは…




「いいよ。俺は今気分が高揚してるから。


赤ん坊でもわかる単純なことさ。うふふっ」



最悪の事態になっている、ということ。





そう、


「俺はこの汽車と融合した(この汽車自体が鬼なんだ)！！」








「俺にお預けさせられるかな？

…子守をしつつ、この200人以上の乗客を1人で守り切れるかな…？」






スルッと溶けるようにして鬼が消えた






誰が子守だよ、私は子守なんかされないし。

まあいいか、柱ということは隠し通せた。


後は早く……




「煉獄さん……善逸、伊之助ーっ！寝てる場合じゃない！！起きてくれ、頼む！！」
「禰豆子ーっ！！眠っている人たちを守るんだー！！」





みんなが起きてくれればいい。






「オオオオウォオオオ」



……え、いや野生児じゃん、野生動物じゃん。


うそでしょ汽車の屋根突き破った！？



「っ……！！」

「ついてきやがれ子分共！！ウンガァアアア！！」

いや怖いってば！！

「爆裂覚醒！！猪突猛進！！」


だけどまあ、今はなんだか頼もしく見える。


「伊之助様のお通りじゃアアア！！」



そろそろ善逸も杏寿郎も起きてくれるはず。

特にこの状況。
善逸の技の特性や戦い方を踏まえると善逸は有利だ。


この狭い車内の乗客を守るうえで、あの速さと攻撃の素早さ、技の精度に眠ったままの戦い方。
血気術で眠らせたから、今は恐怖心もなにもない。






なら。





『炭治郎と伊之助は鬼の首を狙いに行って。

先頭車両付近にいるはず。詳しいところは自分たちで探して、私が言ったら意味がない。

何かあれば私たちが援助に行く。

私と禰豆子、善逸、杏寿郎で列車内の人を守る』







2人に任せても問題ない。








あとは




乗客を守りきらないと。







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