初回放送日 ページ1
現実逃避。
それが
私の基本スタンスだった。
特に執筆中は
現実を生きながら
もう一人の自分が
別の世界で生きていて
自分であって
自分じゃない
そんな感覚の中
２つの物語を
同時進行で進めている感じ
それは脚本家を目指していた頃から
全く変わっていなかった。
なので…執筆中は
極力、人と会うのは避けたいと
思っているのに
今夜プロデューサー達と
初回の放送を
観ることになっている
とっても…気が重い……
けど、唯一の救いは
ウヒョンさん達は撮影で
来れないと聞いて
ほっとしてる
現実世界の私は
ドラマと違って
恋愛逃避気味でいた。
結局…あの日以来…
ウヒョンさんとは会わずに
もう1週間は経っていて
その間、私は
急いで脚本を書き直していた。
まぁ……
書き直した所で
ウヒョンさんなら
間違いなく気付くと思うけど
キムソンギュの役を演じながら
私達の過去を知っていくなんて
残酷な事はしたく無かった
でも、話すタイミングを
完全に失ってしまった今
出来るだけ
配慮を加えたつもりだから
ミアネ…ウヒョンさん
夕方になって
取り敢えず
出掛ける準備はしたものの
初回放送の日は
いつも胃が痛くなる…
暫く床に座り込んで
蹲っていたけど
こればかりは
どうにもならなかった。
それこそ現実逃避をして
気を紛らわせたい…
そんな時
気兼ねなく話せる相手が
傍に居たら…と考えたら
ソユルみたいに
鞭を打つようなタイプじゃなく
黙って話を聞いてくれる人が
いいな……て
思い描くと
やっぱり……
キムソンギュの顔が浮かんだ。
その話を
制作会社に向かう車の中で
ソユルに話すと
「それが現実じゃないの？」て
胸の奥を
思いっきり鞭で叩かれた気分だった。
それが現実なの？
ううん、違う…
きっとドラマのせいで
気持ちが
混同してしまってるのよ
私は必死に思考回路を
現実に戻していた。
そして
制作会社の駐車場に着くと
またあの見慣れた車が
目の前に停車する…
私はスライドドアが開くのを
じっと車内から見つめ
呟くように
ソユルに言った。
「もし、キムソンギュが
降りて来たら
このまま帰ってもいい…？」
だって、有り得ない…
一緒に放送を観るなんて…
絶対に無理…
「そうよね…そうしましょう」
私達は
固唾を呑んで視線を向ける…
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みな(プロフ) - 続きが読みたいです(＞人＜;) (2017年1月30日 5時) (
レス) id: 5d18db5e8b (このIDを非表示/違反報告)
ほやぼーや(プロフ) - そうなんですね！スペガのホヤくん、どこか悪い男な感じがしてたまらんですw感情移入しちゃいますもんねwはーい！ありがたいです〜楽しみにしてます^^無理せず更新頑張ってください^^ (2015年8月19日 0時) (レス) id: f23015d7f9 (このIDを非表示/違反報告)
key(プロフ) - ほやぼーやさん» りがとうございます♪スペガではホヤを担当していますwほんと不器用で頭の中をホヤに切り替えた途端ソンギュに戻れなくなりました(笑)スペガの合間に書けそうな時、頑張って書いてみますので今後も宜しくお願いします♪ (2015年8月18日 23時) (レス) id: 03f84962f7 (このIDを非表示/違反報告)
ほやぼーや(プロフ) - keyさん、こんばんわ。いつも読ませていただいている者です(^^)それなのに初コメントになってしまいます汗 スペシャルガールの方も読ませていただいていたので、更新嬉しいです！いつも読んで元気になってます！ありがとうございます！これからも頑張ってください(^^) (2015年8月18日 22時) (レス) id: 693856010e (このIDを非表示/違反報告)
key(プロフ) - mayumayuさん» えええーダメダメーーーーっっ私的にはホヤさん書けるの嬉しいんだから♪ (2015年8月18日 22時) (レス) id: 03f84962f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：key | 作成日時：2015年8月7日 20時
