表情管理

#36 ページ36

〜wonwoo side〜




今日は部活の顧問の先生が会議だなんだで

いつもより少し早く部活が終わったので

ジフンたちと近くのファミレスに寄ることになった




席に着くなり話始めたのは来月に決まった
他校との練習試合についてだった



「今回の練習試合、1年も出してくれるって先生言ってたよな」


「言ってた言ってた！」


「でも次の期末テストで平均点以下だったやつは外すとも言ってなかった？」


「まじかよ〜それは厳しいな....」


「でも、勉強教えてくれるやつがいれば問題ない。
　
　だろ？ウォヌや」


「え？」



満面の笑みで急に話を振ってきたジフン



「お前勉強ならなんでも得意だろ〜教えてくれよ〜」



確かに俺はそこここ勉強できる。でも



「そんな面倒なことするかよ

　勉強は1人でするもんなんだよ」



いくら仲のいいジフンだからって勉強を教えるのは面倒だ。


どーせ教えてほしいなんて言いながら
結局ゲームをしようだの、お腹空いただの

脱線するのが目に見えている。

それもそれで楽しそうだけど笑



その後もポテトをつまみながら

バスケの話やゲームの話やらであっという間に時間が経ち、腹も満たされたところでお開きにすることになった。



みんなでレジに向かい会計をしようとしたときだった




レジの奥から

顔を下に向け、周りを一切見ずに足早に歩いてくる女の子がいた




下を向いててもわかる




あれって......







気付いた時にはその子の腕を掴んでいた





「イ・A....？」



「....あ、ハイ......」




やっぱり。




しかも、ハイって....笑




「ふっ、ハイってなんだよ笑
　
　お前ここでバイトしてたんだな。これから帰るところ？」




あれ、なんで俺そんなこと言ってるんだろ




自分で自分の行動に驚いた。





足早に歩く

イ・Aの腕を掴んだり






そのあと一緒に帰ろうなんて誘ったり。






バスケの試合の後もそうだったけど





なんか気に留めたくなるんだよな....





俺って普段他人に興味とか持たないはずなのに




なんでだろう.....







.

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