嫌いな理由 ページ6
Lullabyにて
ルシアはルイースの首根っこを摘まみながら店にやって来た
なんだなんだとルイは顔を出す
「またきたぞルイ。」
ルシアはlullabyの常連で度々この店を訪れる故にルイとも仲がよく、気軽に、でも真顔で言った
「何でルイース摘まんでんだ…?」
「行き掛けに会ってな。」
「んで、連れてきたと。」
「ヒエェ…」
べそをかくルイースを見てルイはじと目でため息をついた
ルシアはルイースの首根っこから手を離すと同様にため息をついた
「全く…私をなんだと思ってるんだ。何か危害加えたわけでは無かろう?」
「だ、だってぇ…」
ルイースは言おうとして口を閉じる
言えない
こんな暗黒女帝にろくな目に遭わないから、怖いからだなんて言ってみろ
即刻八つ裂きだ
怯えながらルイースはうつむくしかなかった
何でこんな目に
ルイースの頭の中はそればかりだった
「まぁ、今回もまた私に脅えきってたな…たまには目を合わせて話す努力をしたらどうだ?そんなことでは他の悪魔になめられるばかりで損するだけだぞ。」
「そうだぞルイース。ルシアは悪い悪魔じゃないし少しはなれたらどうだ?」
「ルイまで!」
ルイはこの暗黒女帝の恐ろしさを知らないのだ
ルイースは回想する
最初に出会った時、たまたまチンピラ上級悪魔に襲われてた所を助けてもらった
そこまでは良かった!
問題はそのあと
同族に遅れをとってどうするとルシアはルイースに特訓だと言ってトレーニングを強いるのだ
別にいいのに
周りにはへこへこしてれば少なくともそうそう害を被ることはないのだから
態々キツイトレーニングなんかしなくたっていいのに
それをよしとしないルシアのことがルイースには分からなかった
しかし強く突き放すことができないのには強くて勝てない以外にも理由があった
「あぁそうだ。屋敷の本に読み飽きたからまた買いに来たんだがな…これ、もうノートに写しを取ったし貴様等にやる。店で売るなりコレクションするなりするといい。」
(あぁぁぁ!)
ルイースの目が一気に輝く
ルシアが出したのは一冊の本
それもかなり新しい
恐らくは人間界の書物だろう
人間界になかなか行けないルイースにとって人間界の書籍やインフェロスの古書は貴重なのだ
突き放せない理由、それはルシアがなかなかてに入らない激レア本を自分達に提供してくれるからである
どういうわけか、ルイース達には厚遇するルシアにルイース達は不思議に思いながらもその恩恵にあやかっているのである
8人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜吹雪(プロフ) - 更新しました (2022年6月30日 17時) (レス) id: 54355a9e46 (このIDを非表示/違反報告)
桜吹雪(プロフ) - 更新します (2022年6月30日 16時) (レス) @page26 id: 54355a9e46 (このIDを非表示/違反報告)
桜吹雪(プロフ) - 更新しました、一つ非公開にしています、ごめんなさい、明日には完成させます (2022年6月29日 22時) (レス) id: 54355a9e46 (このIDを非表示/違反報告)
桜吹雪(プロフ) - お久しぶりです、少し今ある話を他の話に影響しない程度に内容を厚くするために更新します (2022年6月29日 20時) (レス) id: 54355a9e46 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - 更新しました! (2020年6月28日 21時) (レス) id: efc9fd7292 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユキノシタ x他5人 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/bbs/t%3A「貴方が悪魔として生きる日々」/8814195/res#topicto...
作成日時:2019年8月1日 20時