52話 ページ5
報告が終わり、部屋に入るとまだ誰もいなかった。おかしい。全員難易度は同じくらいのはず。私より上手く行動できる彼らは絶対に私より早く帰ってくると踏んでいたのに、なぜ誰もいない？そして任務は危険だからと置いて行ったはずのジョセフィーヌまでもいない。
「クルッポー」
『え、ハットリ？』
彼の主人はいないがなぜか相棒はいる。窓枠に止まっていたので近づくと飛び去ってしまった。
『ハットリにまで逃げられるとは思ってなかった…』
絶望感に打ちひしがれながら飛んでいるハットリを見ていると、とある一室へ入って行った。彼が迷いなくその部屋に行ったという事はルッチがいるのだろうか。考えていてもわからないので、結局その部屋に行ってみることにした。
『えーっと、ここ…だよね？』
部屋の前に来たのはいいものの、扉にかかる医務室の文字。常識的に考えて欲しい。あのルッチが医務室に行くほどの怪我を負うのかと。負わせたやつはどんな体をしているんだと。うじうじと考えていても仕方がないので部屋に入った。
『あれ、みんななんでこんなところにいるの？』
「Aか思ったより早かったな」
一つのベットの横に立つ2人と2匹どうやらジョセフィーヌもここに居たらしい。真っ先に私に気づいたブルーノに怪我はない。続いて振り返ったジャブラも怪我はない。
『ルッチ居ないの？』
その問いに誰も答えないことを不思議に思い2人がいるベットに近づく。たくさんの機械が見えるあたり結構な重傷なのだろうか。ベットに眠る奴を見ると、
『え、ルッチ？』
「海賊から砲撃を5発受けて、そのままここに帰って来て報告に行き、部屋に入って来た時倒れた…しばらくしたら目を覚ます」
簡単に状況を説明するブルーノ。それはなんともわかりやすく、簡潔に述べられたものだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 46人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ありばば - めちゃめちゃ面白いです…！みんなの距離感も好きです！応援してます頑張って下さい！！ (2022年8月22日 17時) (
レス) @page24 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
大根もち - ホワイトサファイアさん» ありがとうございます！たまたま見にきてまだ見てくださっている方がいてとても驚きました。更新停止状態が続いており申し訳ありません。ネタが思いついたときに書いていきたいと思います。 (2020年1月30日 15時) (レス) id: 74c5b92e25 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトサファイア - とても面白かったです！まず、発想がすごい！！！！ムシムシの実、面白い！続き楽しみにしています。 (2019年1月27日 18時) (レス) id: fdba03f722 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：大根もち | 作成日時：2018年4月8日 15時
