61話 ページ18
「おい」
寝る姿勢に入った途端にルッチから声をかけられた。
『絶対出て行かないからね。私の部屋汚いんだから。寝れないんだもん』
「そこじゃない。お前は風邪を引きたいのか」
たしかに、少し肌寒いが掛け布団を持ってくるのは面倒だ。風邪を引きたいわけではない。
『違うけど、面倒だし』
そう答えれば、こっちにも聞こえるくらいの大きなため息をつかれ、ルッチがベットから出てきた。私の前で立ったと思えば、座っている私の手を引きベットの前に連れて行った。
「風邪を引かれたら困る」
『…ありがたいけど、ルッチどこで寝るの？』
「一緒に寝る」
『…ん？このベットのサイズで二人は難しくない？』
「自分の部屋に戻るか？」
『じょ、冗談だよ〜』
シングルベットに二人はなかなか難しいものがあると思う。早く入れと言われたので渋々ベットに入る。
『ふかふかだ…わーい』
「うるさい」
いつのまにかベットの中に入っているルッチ。絶対どっちかが落ちる。
「Aこっちを向け」
『何ですか』
体ごと向ければ、抱きしめられた。いきなりのことすぎて体が熱い。主に頬が
「こうしないと落ちる」
『あ、はい』
たじたじになる私を見て、笑う彼。何故こいつはこんなにも余裕なのか…
「慣れろ」
『無茶言うな』
バクバクとうるさい心臓の音を聞かなかったふりして、目を閉じた。私の神経は図太いようで、意外とすんなり寝ることができた。
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ありばば - めちゃめちゃ面白いです…！みんなの距離感も好きです！応援してます頑張って下さい！！ (2022年8月22日 17時) (
レス) @page24 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
大根もち - ホワイトサファイアさん» ありがとうございます！たまたま見にきてまだ見てくださっている方がいてとても驚きました。更新停止状態が続いており申し訳ありません。ネタが思いついたときに書いていきたいと思います。 (2020年1月30日 15時) (レス) id: 74c5b92e25 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトサファイア - とても面白かったです！まず、発想がすごい！！！！ムシムシの実、面白い！続き楽しみにしています。 (2019年1月27日 18時) (レス) id: fdba03f722 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大根もち | 作成日時：2018年4月8日 15時
