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jk ページ39

幼い頃はそりゃあ、ナムドンセンのグギを自覚するほど溺愛していた。
可愛い可愛い弟。目に入れても痛くはないと本気で思っていたほどだ。

何をするにもグギと一緒。家の中を回るのも、出かけた時も。友達との遊びよりもグギを優先していた。

だからなのか、今は冷めてしまったこの思いを受け継いだグギは、この年になっても俺にデレデレなのだ。自意識過剰かとは思うが、依存しているだろう。

「ヒョン…」

『ダメかい?グギヤ…』

「駄目…じゃあないけ、ど」

数ヶ月前、俺には彼女という物が久々にできた。
彼女は昔からの幼馴染。久し振りに呑みに行って、酔った勢いでどちらともなく告白して、勿論OKで。

「でもッ!ヒョンは、僕のヒョンです。僕だけの」

『でもね、グギ。俺ももう結婚しないといけない歳だから。長男だからオンマにも孫の顔を見せないといけない』

「僕とじゃ駄目なんですか」

『グギ』

少し強めに名前を呼ぶと、嗚咽が聞こえてくる。
自分が小さい頃からこんな風に育てたのに、彼はいつも通り生きていたのに、それに怒るなんて、俺はなんてやつだ。

「ヒョンッ、好き、好きッ」

『ヒョンはグギのだよ』

「でも、チョン・Aは違う人のものです」

何も言い返せない。
抱き締めようとすると手を叩かれる。

「もう仕事できません。鬱です、いなくなりたいです」

『グギ応援してくれないの?』

「僕はヒョンのことが好きなんですッ、愛してるんです!!ヒョンと一つになりたい。ずーっと一緒に、いたい」

そう言いながら、綺麗なグギの顔が近づいてくる、ゆっくりと。
駄目、止めないと。

「ヒョン好きです。ヒョンもですよね?」

『俺は__』


どうやら俺らは禁忌を犯してしまったようだ。

nm→←・



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なつお(プロフ) - 猫わかめさん» 返信遅くなり申し訳ありません!コメント有難うございます!趣味が合う方がいて嬉しいです〜! (2019年2月2日 21時) (レス) id: bd9eac76f0 (このIDを非表示/違反報告)
猫わかめ - すみません。最終回終わってましたね。完結あめでとうございます! (2019年1月29日 22時) (レス) id: d5ef40128c (このIDを非表示/違反報告)
猫わかめ - 最高です。大好きです。失恋系好きすぎる。We Don't Talk anymoreっていい曲ですよね。。グクミンのも好きだす。更新頑張ってください! (2019年1月29日 22時) (レス) id: d5ef40128c (このIDを非表示/違反報告)
なつお(プロフ) - びくさん» 本当ですね(汗)ご報告ありがとうございます! (2018年12月11日 16時) (レス) id: bd9eac76f0 (このIDを非表示/違反報告)
びく(プロフ) - 誤字だと思われるものを見つけました「これがね、一番似合うと思う思うんだ」ってなってます (2018年12月8日 19時) (レス) id: 0e5e64ef62 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なつお | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年9月18日 19時

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