【BTS】I love u 【男主】

nm ページ35

｢…ナムジュナー、ヒョン呼んできてくれないか｣

｢わかりました｣

いつも通り収録後に楽屋にいないヒョン。俺はその呼び戻し係兼恋人である。

楽屋を出てヨジャグループの部屋辺りを探すと、やはりヒョンはそこにいた。


『本当可愛いよ！今度食事しに行かない？？』

｢オッパは本当に口説くのが上手。その日は空いてないからむーり｣

明らかにオーバー過ぎる表現でガッカリとするヒョン。此方に気づいたヨジャが俺の方を指さす。

『ナムジュナ？どうかしたか』

｢ユンギヒョンがお呼びですよ｣

そう伝えると、後で行くよ。なんて言われる。

｢今すぐにだそうです｣

少し強めに言うと、直ぐに折れたのか渋々着いてくるヒョン。

｢あのヨジャは初対面ですね｣

『そうなの！可愛いよね〜。本っ当俺好みなんだけど』

鼻の下を伸ばしてデレデレするヒョン。何時もは我慢できているのに、今日は少しモヤモヤする。

｢ヒョン…｣

『なあに、ナムジ』

あまり変わらない背丈のヒョン。振り向きざまにキスをすると、ポカーンとした間抜けな表情。

｢俺はもう飽きちゃいましたか？｣

『は？ちが』

｢別れましょう｣

ヒョンの手を取って真っ直ぐ目を見ると、やってしまったと言う顔。やばい、笑ってしまいそう。

『まじで？』

｢まじです｣

ま、嘘なんだけど。
ヒョン全然俺に好意を示してくれないから、少し意地悪をしてみる。
そうすると、ごめん。なんて小さい呟きが聞こえた。

｢ヒョンなんて？｣

『お前と別れたくない！！！！』

涙目で顔を真っ赤にしてそう伝えられる。

『お前が好き、ヨジャも好きだけど、お前が一番に決まってる！！デレデレしすぎちゃうとナムジュナの迷惑になるとおもって…』

ぎゅっと優しく包み込まれる。顔を上げると額がコツンとぶつかった。

｢ヒョン、嘘ですよ｣

『俺嘘つき嫌い』

そう言われて唇にかぶりつかれる。
早く楽屋に戻らないと。なんて考えはもう無くなっていた。

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