jn ページ11
『さようなら、ソクジン』
｢っ、何で？嫌だ。離れたくない｣
『でも君も承知した事だろう？今更何だって言うんだ』
初めてのデートで来た花畑。今はニゲラの花が咲いている。
そんな酷く綺麗な背景に、君は別れを告げた。
｢…そ、だけど｣
仕事で、変な事件に関わらせたくないのや、勿論忙しいの事もあり、二人の承知の上でこんな未来になった。
『俺も気持ちが冷めてたんだと思う…』
｢うん…｣
聞きたくなかった事実。嘘でもいいから、最後まで愛してたって言って欲しかった。…なんていうのは僕の我儘だ。
｢今からでも遅い…？｣
『ああ…』
ボロボロと涙が溢れ出てくる。彼はハンカチで拭いてくれるが、それでも流れ落ちる。
｢最後に抱きしめて、キスしてｯ｣
『ソクジン…』
申し訳なさそうな顔をして、ごめんと呟いた。
｢ずっと好き、今も好き。あいしてるっのに…｣
『俺もそうだったよ』
｢今は違うんでしょ？？｣
彼の表情を伺うように問うと、また申し訳なさそうに頷いた。
｢ね、本当に最後ならキスして。最後のお願い｣
『最後…。いいよ』
何それ。巫山戯んなよ。同情でキスなんてしないでよ。なんて思うが体は正直で、彼のシャツを軽く掴んだ。
彼の手が頬に触れる。柔らかい匂いが鼻をくすぐり、どれくらいの距離なのかがすぐに把握出来た。
あと数センチ。唇が重なって＿＿
｢っ……｣
『ソクジンおはよう…って、なんで泣いてるの？』
先程までのは…？頭の回転が追いつかない。
同じベッドに裸で寝ていたようだ。ああ、夢か。
｢Aと別れる夢をみたんだ｣
『可愛いなあ、ソクジン。そんな事する訳ないじゃん』
｢でも、気持ちの問題じゃなくて…、有り得る事だったから…。余計に怖くて｣
甘えるように彼に縋り付くと、頭を優しく撫でられた。
『俺そんなにソクジンに心配かけてたんだ…。最悪だ』
｢ううん｣
目を合わせると、どちらともなく唇を重ねる。ああ、暖かい。こんな行為だけでも、彼を確認できて嬉しかった。
『さ、ご飯にしようか。ソクジン』
｢まだ、もう少し｣
『もお〜…しょうがないなあ』
彼の皮膚についている沢山の跡。それを軽くなぞってから、また眠りについた。
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なつお(プロフ) - 猫わかめさん» 返信遅くなり申し訳ありません！コメント有難うございます！趣味が合う方がいて嬉しいです〜！ (2019年2月2日 21時) (
レス) id: bd9eac76f0 (このIDを非表示/違反報告)
猫わかめ - すみません。最終回終わってましたね。完結あめでとうございます！ (2019年1月29日 22時) (レス) id: d5ef40128c (このIDを非表示/違反報告)
猫わかめ - 最高です。大好きです。失恋系好きすぎる。We Don't Talk anymoreっていい曲ですよね。。グクミンのも好きだす。更新頑張ってください！ (2019年1月29日 22時) (レス) id: d5ef40128c (このIDを非表示/違反報告)
なつお(プロフ) - びくさん» 本当ですね(汗)ご報告ありがとうございます！ (2018年12月11日 16時) (レス) id: bd9eac76f0 (このIDを非表示/違反報告)
びく(プロフ) - 誤字だと思われるものを見つけました「これがね、一番似合うと思う思うんだ」ってなってます (2018年12月8日 19時) (レス) id: 0e5e64ef62 (このIDを非表示/違反報告)
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