国達と謎のダンジョン１０ (ページ4)

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妖精さんがいっぱいページ4

イギリスが不満そうに私を見る。

大人しいから普通にマッサージした事の何が不満だったの？

そんな事は置いといて、夜になるに釣れて妖精さんが増えてきた。

そしてとうとう妖精さんとお話するイギリス。

妖精さんが見えないのか、アメリカがイギリスを気味悪げに見ている。

「A…変な事したらAの嫌いな生トマトをしばらく夕飯にするからね」

「…ロシアに言われなくてもしないよ？マッサージしたら身体が軽くなったでしょ？ダンジョンで散々動いたから解したんだよ」

「本当にそれだけなの？アメリカくんとアイス君に変な事してたじゃない」

「アメリカのは押したいツボが付け根の所にあったからもあるかな。最近セクハラ凄いから意趣返ししたかったのもあるけど。アイス君は…確かにちょっと悪乗りしたけど凄く凝ってるんだもん。おかげで揉みほぐすのに激痛したと思うよ？」

「あれは痛くて叫んでたの？」

「そう。マッサージされなれてないんだね」

「ふぅん」

ロシアは納得いってないらしい。気にする事もないだろうに…

それにしても妖精さんがいっぱい過ぎる。天変地異の前触れでなければいいが…

「ね、ねえ、この変な羽虫ってなあに？」

「羽虫って…ロシア、これは妖精だよ。…あれ？ロシアって妖精見えたっけ？」

「…見えたことなかったよ。これがイギリスくんの言ってた妖精なんだねぇ」

見たことない人が見えるようになった？

話を訊くと、ロシアとアイス君だけが見えるようになったみたいだ。

「…何が原因なのかな？」

「私にもよく判然らないや。ただ…美優が残した魔法陣が関係あると思う」

もしこのままいったら私の世界でもあった大戦が起きる切っ掛けになりかねないとは言えなかった。

見えなかったものが見える不安からなのか、アイス君がひたすら縮こまっているし。

もう少し落ち着いてきたら話そうかな。

魔女狩りなんて起きなければいいんだけど…