国達と謎のダンジョン１０ (ページ13)

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数取りゲーム６ページ13

「なにこれ…」

フランスは着ぐるみを持って固まった。

イタリアは天使のような笑みで「フランス兄ちゃん…着ない、なんて事はないよね？」と急かす。

何だろう…気のせいかもしれないけど、あの着ぐるみ異常なくらい汗臭いような…

「中が物凄くぬちょぬちょ…なんだけど…」

「着ぐるみは洗い辛いんだって言ってたよー」

イタリアの笑顔が怖い。フランスは汗でぬちょぬちょの着ぐるみを装備して、口の部分から顔を出した。

目が死んでいる…

「………」

動かなくなった。ただの屍のようだ。

イタリアは消臭スプレーをシュッシュッとかけて「これで大丈夫だよね」と言う。全然大丈夫じゃないと思います。

初めて彼の天使のような笑顔が怖く感じた。

残りの罰ゲームを受けてない組は冷や汗が止まらなくなった。

確実に…罰ゲームの内容が酷くなっている！

「じゃあ…再開しようか？」

にこにこ微笑むロシア達を見て、多分だが元凶達は悟った。最後にやられるパターンだこれ！って。

わざとハンガリーと日本を避け、今はウクライナの番。

ウクライナはちらりとイギリスを見てから、ニコッと笑った。

「９７」

イギリスはびびって弱々しく首を振るけど、人とは時に無情なものである。

アイス君は９８で安全圏に逃げ、フランスは当たり前に９９を言った。

みんなの熱い視線がイギリスに降り注ぐ！

「に…逃げも隠れもしねぇ！英国紳士だからな！」

怯えながらも立ち向かうイギリスに、ドＳでド鬼畜で外道な彼等が壮絶な笑みを送った。

「あ…お手柔らかに…頼む…」

小さくなったイギリスにフランスが忍び寄り…ああもう口にするのも悍ましい…

「………」

とりあえず私は――ぷるぷる震えるイギリスが可哀想なのでお絞りで拭いてあげた。

イギリスはされるがままにしていて、急に私の尻尾に泣きついた。

お願いだから私の尻尾を抱え込まないでよイギリス…なんか尻尾が冷たいよ…