2日前 夜〜明朝 ページ12
「俺から見て二隣右の左に全ての変態の権化が居るから気分が優れないよ」
「奇遇だな。俺の右の奴から見て2つ左の奴がうるさくて耳が痛いぜ」
「「………」」
ちなみに右から順に日本、アメリカ、イギリス、ベラルーシ、ロシアと並んでいる。
いつもより陰険な言い合いなのは、イギリスが美優の姿をしているからだろう。アメリカの機嫌が最悪なので雰囲気が悪い。
ロシアは出来るだけ美優の姿を見ないようにし、ベラルーシはさり気なく間に入り沈黙を保った。
「それにしても眉毛のないイギリスなんてイギリスじゃないよ。そんなのじゃが芋のない肉じゃがじゃないか」
「アメリカさん…それはもはや肉じゃがではありません」
「そうだよ日本。本体である眉毛がないイギリスなんて、イギリスじゃないよ!」
アメリカの発言に日本が反応すると、やけに力強い勢いで断言した。
言われたイギリスは眉間にシワを寄せ、ガンを飛ばす。
「おいこらアメリカ!お前ずっと俺の事そう思ってたのかよ!」
「そうじゃないのかい?」
「ちげーよばかっ!」
いつもの調子を取り返したのか、アメリカはイギリスをからかい笑った。雰囲気が多少和らいだ所で、日本の携帯電話がメールを受信する。
「ええと…アイスランドさんからのメールですね。“大変な事が発覚したからデンマークに出来るだけ早く来て”…それしか書いてありませんね」
・
明朝。
デンマークに向かった日本達は、アイスランドから齎された情報に息を飲む。
「――なら、あの争い事は全部…美優1人が起こした事なのかい?」
アメリカに問いに、デンマークとノルウェーが答える。
「多分。俺は何も知らねぇな。そういや…美優はおめぇ達とも仲良くなりたいらしいべ」
「なんも覚えでねぇ。後何か力が抜けた感じする」
美優と仲良くなった所で、記憶がないらしい。イギリスが北欧達を見て、何か納得したような顔をした。
「…魔力を集めていたのか」
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アリス - 最高です!大好きです!応援してます!!! (2016年7月10日 12時) (レス) id: cec041efb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヴァーニャ | 作成日時:2015年6月25日 16時