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必死の鬼ごっこ ページ1

背後から破壊音とアメリカの声が響く。

「先ずはロシアのせいで悪い子になってるから調教しないとね」

ちらりと見て後悔する。やばいよ!目がイってるし思考停止してる顔だよアレ!仮にも妹だと言ってる相手にする顔じゃないよ!

捕まらないよう頑張って逃げる。でも破砕音はだんだんと近寄っていて、今にも捕まってしまいそうだ。アメリカは何が楽しいのかゲラゲラ笑いながら何か重い物を引きずっている。

玄関から出ようと向かったけど、鍵掛かってるんだろどうせと穿った考えから直ぐに違う所に走り込む。あ、アメリカが舌打ちした。やっぱり鍵掛かってるんだ。

自室に逃げ込み内鍵を掛ける。どのくらい保つか不明だ。鍵を掛けて直ぐにアメリカがガチャガチャとドアノブを苛め出した。

「開けて!開けて開けて開けて開けて開けて開けて!ねぇあけてよA!一緒にアメリカに行こうよ!だから開けて!…ドア邪魔だなぁ!本当に邪魔だよ!Aと俺を隔ててロシアみたいだよ!邪魔だから壊しちゃおうか!」

ガンガンと扉を蹴りだしたアメリカ。いくら頑丈な作りの扉でもアメリカのパワーの前では心許ない。椅子等のバリケードを立てて窓をそっと開けて外に出て閉めてから逃げる。開けっ放しはよくない。

寒いし怖いしで散々な思いをしながらも、どうにか百貨店の中に逃げ込めた。これなら流石に大丈夫だろうとは思うも、黒髪だしやや身軽な格好をしてる為に結構見られてる。悪目立ちしてる?

露語が全くわからないがどうにも日本人の子供だとまる分かりらしく、日本語で迷子なのかどうか背後から訊いてくる人が居た。めっちゃ聞き覚えある声だなぁと振り向くと、そこに居たのはドイツさんだった。

「やけに疲れているようだが…だい「見つけたよA」

やってきたアメリカに怯える私を見て、ドイツさんが眉間に皺を寄せた。

「なんだかよく解らんが…守ってやるから安心してくれ、A」

頼もしいですドイツさん!

優しい兄弟→



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設定タグ:ヘタリア , ヤンデレ , 枢連   
作品ジャンル:ファンタジー
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作者名:ヴァーニャ | 作成日時:2015年6月20日 13時

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