夢の中の迷い子５ (ページ10)

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一緒におやすみページ10

「とりあえず今日はこのまま一緒に寝るね」

フランスにそう言うと、大丈夫なのかやたらと心配された。でもロシアがもう一緒に寝る気満々なのか私の背中に手を回してるから…どのみち逃げられないんだよ。

「襲われたらどうするの？Aちゃんは17才の若い娘さんなんだから危機感持たなきゃ…お兄さん心配だよ」

「いや、でもロシアのミサイル級にでかいのなんか這入らないよ」

「…確かにちょっと無理があるねぇ」

私とフランスの２人でロシアをジッと見てたら、知ってた？牛乳瓶でも熱すると大きな茹で卵も入るんだよ？と衝撃的な言葉を笑顔で放ってきた。

「…今更ながらとてつもない危機を感じるよフランス」

「お、お兄さんが頑張って助けてあげる！」

「冗談だよー」

フランスをガシッと片手で掴んで布団に引きずり込むロシア。両手に私とフランスを掴んだロシアは満足そうな顔をした。

「３人で寝ようねっ♪お泊まり会みたいで楽しいよ」

「…仕方ないねぇ…お兄さんAちゃん心配だし隣で寝てあげるよ」

フランスは諦めたみたいで、右に私左にフランスでロシアの左右に寝転んだ。輝く笑顔が眩しいロシア。

「いくら大きい寝台でも３人だとちょっと狭いね…」

「ならA、僕の抱き枕になる？」

「お兄さんが抱き枕にしたい～」

「…フランスくんを抱き枕にしようかなぁ」

痛い痛い痛いと叫ぶフランスを無視して、強くぎゅーっとするロシア。フランスがぺったんこになっちゃう！私が抱き付く形でロシアの腕を叩くと掴まれた。
フランスを抱き潰すロシアを抱き締める私という、誰かが見たらフリーズしそうな後景が出来上がった。

「フランスくんは抱き締めても楽しくないかなー」

「潰されると思った…」

解放されたフランスは私の後ろに逃げてきた。ロシアはそんなフランスを無視して私を抱き締め、いつか全部僕のものといきなり世界征服宣言する。女の子が可愛い秘密組織アニメより過激になる事間違いないね。