紳士にマッサージ! ページ2
「俺もマッサージしてくれよ」
「!」
なんで逃げるんだよと言いながら、私の手を掴むイギリス。どうやらアメリカから聞いたらしく、自分もやって欲しくなったらしい。
「今ならロシアの奴は風呂だしさ」
「んー…わかったよ」
イギリスの泊まってる部屋の寝台に、うつ伏せに寝転んでもらう。前の失敗を教訓にして、跨らずに揉みほぐしていく。気持ちいいらしくてやたらえろ声で喘いでいるイギリス。
「ロシアに勘違いされるから黙ってね」
「んぅ!?」
ハンカチをイギリスの口にぶち込んで、マッサージしまくる。気持ち良すぎて口からハンカチを出す元気もないらしい。
「んゅー…」
くてーんとしたままされるがままのイギリス。頬が真っ赤に染まり、口には丸めたハンカチを咥えてる。声を抑えれたのはいいけど、見られたら確実に勘違いされる気がした。
「気持ちいい?」
「んぅ…」
変な事する元気はないみたいなので、跨って一気に仕上げる。わりと堅く凝っているのでそれでも時間が掛かる。
「イギリスのここ、すっごく堅……ろしあ」
「……うふっ」
いつの間にか直ぐ横に立っている風呂上がりのロシア。だから怖いって!さっきまで居なかったじゃん!
「髪の毛乾かした方がいいんじゃ…」
「Aが拭いてよ」
ロシアはイギリスの後頭部にお尻を置いて(呻き声が漏れる)、小首を傾げておねだりしてきた。イギリスの上で向き合う私とロシア。イギリスは酷く迷惑そうだ。
「でもマッサージ中「何よりも親友を優先して」…はいはい、甘えん坊な親友様だね」
イギリスが可哀想なので降りて、ロシアも降ろす。イギリスが飛び起きてロシアに怒るのをBGMにして、髪の毛を拭いてあげた。
イギリスはそんな私を君は本当に優しいよなとか言いながら頭を撫でる。完全に子供扱いだこれ。
「そう言いながらAに触らないでよ」
「Aの恋人でもあるまいし口出しすんなよ」
「…………」
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作者名:ヴァーニャ | 作成日時:2015年6月13日 18時