ミッションその3 変態から逃走しよう ページ4
ロシアさんは意外とお茶目さんである。またまた落ち込む私を椅子にしようとしたから逃げたら、テヘペロってしていたし。
私はそのあざと可愛いのに誤魔化されないけどね!ちょっと癒されたけどそもそもささくれ立たせたの君だから!
さて…これ以上命懸けのコントをするのは嫌だったので、とりあえずロシアさんとスイーツが漂うここら全体を探索する事にした。勿論の事、私はこれはただの夢だと思っているので言い出しっぺのロシアさんに付き合っているだけである。
でも…なんか夢の住人なのにやけに反応がリアルなんだよね。こんな人、現実では絶対見たことないんだけどなぁ。濃いから忘れるはずないしね。
探索すること数分。なにやら愉しげな歌声が聴こえる。
「………」
ロシアさん、一瞬だけ不愉快そうな顔してた。嫌いな知り合いだろうか?そう思っていたら、ロシアさんは私の手を引き走り出した。ちょ、そんなに会いたくないの!?ていうか走りが思ったよりも遅いね君!
歌声は地味に近付いてくる。ちょっと呪文みたいな感じ?とにかく何かを呼び出しそうな歌だ。
気になって後ろを振り返り、後悔した。なんていうか…変態だ。あれは変態としか言いようがない。なぜほぼ裸なの。辛うじて股は短すぎる腰布で隠れている。
肉体美を晒し過ぎている変態は、眉毛がとても特徴的だった。眉毛剃れよ。
「あの人なんでこっちに来るの!?」
「変態の思考回路は常識人には理解し難いよねぇ」
常識人(笑)を語るおそロシア。直ぐ物騒な物を取り出す人に言われたくないと思うの。
「うぃー…ひっく…ロシアぁ…俺の酒が飲めないって言うのかよぉ…ばかばかばかぁっ!」
「…あんな事言ってますが」
「僕にあんな知り合い、いないよ」
にっこりと笑ってそう言われた。変態と知り合いだって思われたくないらしい。
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作者名:ヴァーニャ | 作成日時:2015年5月25日 1時