愛色アンブレラ ページ20
．
11月26日
にわか雨が、降る空
俺は、いつかの誕生日に貰った傘を差して、故郷に帰ってきた
《今週のシングルランキング1位は″嵐″です！》
ビルのモニターに映る、5人の男達
よく知る顔がカッコつけてて、ちょっと笑える
天気が悪いからか、人はそんなに歩いてない
俺にとっては好都合
そんな街を抜けて、クリスマスツリーを目指す
智「…まだ、来てないか…」
つーか、よく思い出してみればちゃんと時間決めてなかったな
昼、って言っちゃったもんなぁ…
黒猫が描かれた腕時計を見ると、11時を過ぎた頃だった
まぁ、気長に待つさ。
キミが来ないハズないもんね…
．
「智くん!!」
懐かしい声で目が覚めて、自分が寝てたことに気づく
「こんな寒い所で寝たら、風邪引いちゃうでしょ！」
綺麗な黒髪は、暗めのブラウンになってた
ポニーテールだった髪型は、ボブになってた
だけど、そんなに甘くない声も
太陽みたいな笑顔も
…ついでに、言ってることも。
変わらないキミが、そこにいた
智「…Aちゃん…」
「…久しぶり、智くん」
空が晴れてきて、キミは差していた藍色の傘を閉じた
智「…俺、アイドルになっちゃったよ」
「…知ってるよ笑。スゴイね、智くん」
智「まさかの展開だよね…Aちゃんは？」
「私は普通だよ？普通のOLさん」
智「社長じゃないんだ。…玉の輿は？」
「ふふ、このとおり。独身だよ笑」
何もつけてない左手薬指を見せて、笑う
…よかった、なんて思っちゃう
智「…じゃぁ、俺の話聞いて」
「……ぇ？」
んふふ、って笑ってみせると、キミは首を傾げる
智「…17年前、言えなかったことがあって」
17年越しに、キミにこの想いを伝えるよ
智「…好き」
好きだ。大好きだ。
もっと、早く伝えたかったとばかりに、想いが溢れる
智「…好きだよ、Aちゃん」
「、…」
息を吸う音が聴こえたけど返事がなくて
勇気を出して顔を見てみれば
そこには笑顔で涙を流す、キミがいる
智「俺の彼女になってくれる？」
「…私なんかで、いいの…？」
智「Aちゃんが、いいの」
「智くん、…ありがとう…」
雨が上がった空の下
虹が架かった空の下
俺はキミを、抱きしめた
．
fin.
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智瀬(プロフ) - 二宮智美さん» 返信してなくてごめんなさい！アイドルになっちゃいました笑。キュンキュンしてもらえて良かったです(* .°ω° *)！ (2015年4月4日 20時) (
レス) id: 9e42931345 (このIDを非表示/違反報告)
智瀬(プロフ) - (｀・3・´am)さん» 返信してなくてごめんなさい！続編、短いですが書いたので是非覗いてみてください(*´･∀･`*)コメントありがとうございます！ (2015年4月4日 20時) (レス) id: 9e42931345 (このIDを非表示/違反報告)
二宮智美(プロフ) - すーっごく良かったです!!キュンキュンしました♪アイドルになったんですねｗ (2014年12月1日 20時) (レス) id: 13743a7aff (このIDを非表示/違反報告)
(｀・3・´am)(プロフ) - 続編書いて頂きたいです(´・ω・｀) (2014年11月26日 16時) (レス) id: c0e7c35add (このIDを非表示/違反報告)
智瀬(プロフ) - ユッキーさん» ありがとうございます！(*ﾟﾛﾟ*)智くん目線だけで書いたの初めてなので、そう言ってもらえると嬉しいです(*´･∀･`*)これからも楽しんでいただけるお話が書けるように頑張りますー(*^o^*) (2014年11月24日 23時) (レス) id: 9e42931345 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：智瀬
| 作成日時：2014年11月23日 23時
