倉子ちゃんと猫のつんちゃんと村上さん1 ページ10
バイト始めるって言ってはみたものの、
いったいどこで働けばいいの?
アルバイト情報誌見てるんだけど·····。
「倉子さん、何見てるんですか?」
「え?アルバイト情報誌だけど。」
相変わらずのbarのカウンター。
目の前にいる二人はあいかわらず仲良さそうで、
そうなると私の心もイライラするわけで。(笑)
来なきゃいいでしょ、って思うでしょ。
だけどつい、来ちゃうのよね。
「働くんですか?」
能天気そうな相棒が口を挟む。
「別に困ってるわけじゃないんだけど、
社会に出る前に何かやった方が良いかなって。」
「社会勉強ですか?」
「そんなようなもんね。」
「何かみつかりました?」
「それがね·····。
何をやったらいいか、わからないの。」
「販売が良いのか事務仕事が良いのか、
それとも品出しとか?
あとは、メイド喫茶とか?」
「メイド喫茶?
私があれやるの?」
「おかえりなさいませ、ご主人様。❤」
「喧嘩売ってるの。(怒)」
「冗談ですよ。」
「できれば事務は嫌。
私のこの顔を活かしたほうが。」
「なるほど。(笑)」
「何よ、笑わないでよ。
これでも真面目に言ってるんだから。」
「確かに、そう思いますよ。
あ、そういえば·····。」
「何かある?」
「知り合いがカフェやってるんですが、
アルバイト探してたような。」
「ほんとうに?」
「はい、後で店の場所書きますんで、行って見たらどうですか?」
「ありがとう、そうするわ。」
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作者名:niko | 作成日時:2019年12月27日 22時