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やすと大倉と時々倉子ちゃん8 ページ8

倉子side

銭湯に寄って帰ってきたんだけど、何もやる気がおきない。

明日テストがあるというのに、

これじゃ落第決定かしら。

なぜこんなにもやもやするのかしら。

もう寝よ。

そう思って布団に入っても、頭の中で同じ事がグルグルする。

何であの人の大事な人が、あいつなの。(怒)

あの時、質問した私に二人して、

「信頼関係があるから。」って。

互いに信じあって、頼れる関係?ってこと?

どうやったらそんな関係築けるのかしら。

あー、もっと寝れなくなっちゃう。

お肌が荒れちゃうわ。(笑)

ほんとに寝よ、おやすみなさい。


案の定テストはさっぱりできず、帰って勉強でもすればいいのに、

結局足が向いたのは、あのbarだった。

彼に会いたい、彼に癒してもらいたい。

彼の笑顔がみたい。

私いつのまにか、彼に恋しちゃったみたい。


「こんばんは。」

「あ、倉子さん、いらっしゃいませ。」

「いらっしゃいませ。」

げっ!何であいつがいるの?

っていうか、2人で並んでるし。

「あ、倉子さん、
お知らせしたい事があるんです。」

「え?なぁに?」

「このお店、二人でやることになりました。」

「そうなの?
二人で話がついたの?」

「はい!」

って、二人で爽やかな顔で私を見ないで。

「昨日何かあったのね。(笑)」

「そ、それは·····。」

聞かなきゃ良かった。
図星じゃないの。(泣)

二人して見つめあって、微笑んでる。

もう、今日は最悪。

私の歴史に、失恋記念日という日が加わった。

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作者名:niko | 作成日時:2019年12月27日 22時

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