横子さんの憂鬱�� ページ39
倉子ちゃんと横子さんと世話好きさん達と
「そんな所でこっそりしてないで、こっちに来たら？」
柱の陰に隠れてこっそり様子を伺っていた二人を呼んだ。
「バレました？」
「はい、バレてました。(笑)」
「横子さん、大丈夫ですか？」
「はい、ありがとうございます。」
「何か食べられます？
温かいものでも、食べたほうが・・・。」
「はい。」
「じゃあ何か食べやすいもの、作りますね。」
「くまさん、私も。(笑)」
「はいはい、わかりました。」
「後で丸もきますから。」
「丸山さん？」
「はい、横子さんが倒れたって言ったら、すっ飛んで行くって。」
「あら、どうしましょう。
困ったわ。」
「困らないわよ。」
「だって、」
「だって？」
「私のためにわざわざ、忙しくて、疲れてるのに。」
「横子さん、気を使いすぎよ。
そういう時には素直に甘えちゃったほうが
良いと思うけどな。」
「そうかしら？」
「そうよ。」
「あの〜。」
「はい？」
「あっちでみんなで話しません？」
「そうしましょ。
みんなで横子さんの話、聞きましょ。」
「あらあら、ホントに？
困ったわ。」
「困らないって。(笑)」
店に戻ると、店には村上さんがちょこんとカウンターに座っていた。
「誰もいないんだもんなぁ。」
「申し訳ありません。」
「あら、村上さん。
こんばんは。」
「倉子さんもいらしてたんですか？」
「はい。」
「それじゃみんなで話しましょか。(笑)」
「あらあら、ほんとに、」
「困らないって。(笑)」
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作者名：niko | 作成日時：2019年12月27日 22時
