bar big bearへようこそ！2 (ページ14)

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倉子ちゃんと猫のつんちゃんと村上さん4 ページ14

青side

「それでどうしたんですか？」

いつものbar big bear。

アルバイトが決まったって、報告に来たんだけど、

話は何故か猫ちゃんに。

「その猫、飼うんですか？」

でっかい相棒が口を挟む。

「あれ？さっきペット厳禁のアパートって言ってませんでした？」

「そうだっけ？(笑)」

「そうだよ、ね、倉子さん。」

出来れば私の前でイチャイチャするのだけは
止めてほしいんですけどね、お二人さん。(怒)

また、ムカつくじゃない！

「そうよ、飼えないの。
だからね、飼えないって言ったの。

そしたらね、何て言ったと思う？」

「何て言ったんですか？」

「飼えるアパートに引越したらええと違います？」

だって。

「確かに。」

「確かにじゃないわよ。
私、まだ学生よ。
猫の為に引っ越せる訳ないでしょ。」

「で、どうしたんですか？」

「その人、家で猫飼ってたのよ。
それなら、あなたが飼ってくれたらいいでしょ、って言ったの。」

「それで？」

「拾ったのはあなたなんだから、あなたが飼わないと、って言うのよ。」

「そう言われてもね、困りますよね。」

「どうしたんですか？」

「それがね、その人、アパートの家主さんで、その人が住んでるアパートはペット居住可らしくて、ちょうど隣の家が空いたとこだから、猫共々引越して来たら？って言うのよ。」

「なるほど！」

「なるほどじゃないわよ。」

「引越すんですか？」

「どうしたらいいのかしら？」

「その猫は今は？」

「健康診断で、動物病院にいるの。」

「それじゃ、すぐに決めなきゃいけないじゃないですか。」

「ほんとに困ってるの。
引越しするお金もないし。」

「その男の人とは？」

「携帯の番号は聞いてあるの。
どうするか、言わなきゃならないの。」

「引越しするとして、それを俺達が手伝うっていうのは？」

「おまえなぁ。」

「だって、倉子さん困ってるし。」

「安田さんは優しいんですね。」

相棒の顔を見ると、視線がおよいでいた。

「倉子さんが、そうしたいと言えば・・・手伝いますよ。」