ちびぬいたちのお正月 5〜福笑い編〜 ページ42
「次、何やるの？」
「まだ、何かあるん？」
「また、罰ゲームあるやつ？」
「今度は負けへんで。」
「まぁ、俺が勝つけどな。(笑)」
「おまえら、やいのやいの、うるさいよ。(笑)。
今度はな、福笑いやで。」
「え？服笑い？洋服が笑うの？」
「なんでやねん。
服が笑ってどないすんねん。」
「ちびやす、あいかわらずやな。
ふくはふくでも、福のほうや。」
「おまえら、笑う門には福来る、という言葉知らないかぁ。」
「おとん、それどういう意味？」
「いつも笑いが絶えない人には、幸福が訪れるって意味だよ。」
「それがどうして、福笑いなの？」
「その言葉が元になってるんだよ。」
「それ、どうやって遊ぶん？」
大倉が一枚の紙と何かバラバラした物を取り出した。
「あ、それいつも父ちゃんが食べてる納豆や！」
ちびひなの言葉に大爆笑がおこった、が
ちびぬいたちだけは、きょとんとしていた。
「確かに納豆の包み紙や。
これはおたふくっていうんだよ。
で、納豆はおたふく納豆っていうんだよ。」
「おとん、このおたふく、目と鼻と口がない。(笑)」
「それを作るのがこのゲームだよ。」
「ん？」
「あんな、目隠しをして、この顔の上に目や鼻や口をおいていくんだよ。」
「目隠ししたじゃ、変な顔になるやん。」
「それが目的なんだよ。
さっきも言っただろ。
笑う門には福来るって。
変な顔見ながら笑えば、この一年も幸せにすごせるんだよ。」
「やります、やります。
俺にやらせてくださいませ〜。」
「なんや丸、お前かいな。(笑)」
「えー、ずるい。俺たちもやる〜。」
「じゃあ、親子でやる？
目隠しするのが父ちゃんで、誘導するのが
ぬい達。」
「それ、ええかもな。
それじゃ誰から始める？」
「いつもの、やる？」
「それじゃ、じゃんけん、ぽん！」
チビぬいたちのお正月6〜今年もまた〜→←チビぬいたちのお正月4〜羽子板編2〜
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：niko | 作成日時：2019年8月1日 13時
