チビぬいたちのお正月3〜羽子板編〜 ページ40
チビぬいside
「ほら着いたで。」
お父たちは俺たちをポケットから取りだして、部屋の中に降ろしてくれた。
「わーい、わーい。」
「なんや、ちび丸、嬉しいんか。(笑)」
「うん。」
「チビぬい達、ちょっと集まって。」
大倉がカバンから何か取り出した。
「あんな、今からやるのはな、昔から行われてる日本の正月の遊びでな。」
「オトン、その板みたいなの、何?」
「これはな、羽子板ゆうてな、
ちょっとやす、相手してくれるか?」
「ふたりでやるん?」
「そうやで、じゃあやってみるから見ててな。」
ぱこん、ぱこ〜ん、ぱこん〜。
「こうやってな、この羽をこの板で打ち合うんだよ。」
「へぇ〜、面白そう。」
「打ち合って、羽を落とした人が負けになって、負けた人には罰ゲームがあんねん。」
「まじ?」
「その罰ゲームって?」
「ちょっとやす、顔貸して?」
「えー、俺負けてへんし。(笑)」
「ええやん、これから温泉はいるんやし。」
そう言うと、たっちょんはやすの顔にマジックでバツ印を書いた。
「これが罰ゲーム?
オトン、俺たちの顔にマジックで書いたら、消せへんで。(笑)」
「そう言うと思って、ビニールテープ用意しといたから。」
「じゃあ俺たち温泉入ってくるから、羽子板やって遊んでてな。」
「はーい。」
「それじゃ、誰がやるのか、じゃんけんしよ。」
「おー!」
「それじゃ、最初はぐー、じゃんけん、
ぽん。」
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作者名:niko | 作成日時:2019年8月1日 13時