チビぬい達のお正月〜みんなで正月の遊びやっちゃうんです。 ページ37
チビぬい、ちびひなside
「父ちゃん、今から何処いくん？」
NHKの紅白歌合戦が終わり、ジャニーズカウントダウンへなだれ込み、やっとのことで
生放送が終了した。
楽屋で待っていた俺たちをお父たちは胸ポケットに入れた。
「寒くないか？」
「大丈夫だよ、父ちゃん。温かいよ。
それで今から何処いくん？」
「今から初詣、いくんだよ。」
「父ちゃん、はつもうで？って何。」
「それはな、年が明けてから神社やお寺に
お参りにいくことでな。
一年無事にすごせたことのお礼と、今年も無事に過ごせますようにってお願いしにいくことなんだよ。」
「父ちゃん、今年無事にすごせんかったやん。(笑)」
「おまえな、しばくぞ！」
「信ちゃん、どないしたん？(笑)」
「たつ、聞いてくれよ。こいつったらな、」
「図星だと思うんだけどな。」
「まぁ、終わり良ければすべて良しということで。」
「お、たつ、良い事いうな。
それよりお前、今年はコケるなよ。」
「あー、そうやった。
去年コケて、骨折したんやった。」
「父ちゃん、おっちょこちょいだからな。」
「お前に言われとうないわ。(笑)
俺の分身やからな、おまえは。」
「ずいぶん楽しそうだね。」
神社の参道を後ろからやすがちょこちょこ、
ついてきた。
「ちびやすもマフラーしてるやん。
父ちゃんとおそろいや。」
「これ、めっちゃ温かいねんで。」
「なぁ、俺も欲しい。」
「なんや、ちび丸。
お前も欲しいんか？」
「父ちゃんのポッケは温かいけど、顔が寒いねん。」
「ほなら後で買うたるよ。」
「ひな父ちゃん、太っ腹！」
「はいはい、おだてても、ダメ。(笑)」
「ごめん、お待たせ。」
「あ、横さん来た〜。」
「それじゃみんなでお参りするよ。」
「はーい。」
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作者名：niko | 作成日時：2019年8月1日 13時
