今日:1 hit、昨日:24 hit、合計:51,706 hit
小｜中｜大
ちびぬい達からのクリスマスプレゼント ページ32
ジングルベル、ジングルベル、鈴がなる〜。
「おい、ちびひな！やけにご機嫌やな。」
「なんや、ちび横。」
「やっと父ちゃんとお出かけできたんや。
嬉しいに決まっとるやないか。(笑)」
「そういやぁ、あのでっかいとこでやった
歌謡なんとか以来かなぁ。」
二人の会話にちび丸が加わった。
「あれ？ちび安は？
あいつさえいれば練習始められるのに。」
「ちびたつ、お前知らんのかいな。
いつも一緒におるやん。」
「それがな、さっきまで一緒におったんやけど、急におらんくなったんよ。」
「あいつ、何しとるねん。」
「俺、探しに行ってくるわ。」
「ちび丸、待て！
おまえまで迷子になってまうで。」
「そうや、そうや！」
「そやかて·····。」
「あ、ちび安！」
手にいっぱい何かを抱えてちび安が帰ってきた。
「おまえ何処に行ってたんや。」
「あんな、これ作ってもらったん。」
そう言うと、机の上に持ってきた物を広げた。
「ちび安、これは？」
「ベレー帽とマント。」
この2年間いろんなことが起こり、必死で頑張ってきたお父ちゃんに、何か出来ないだろうかって言い出したのは、ちびひなだった。
「一時は、声もかけられないぐらいやったわ。あの落ち込みようといったら。
だからな、やっと前向きに進み始めた今、
父ちゃんたちを労いたいんや。」
「ほな、みんなで考えようや。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：niko | 作成日時：2019年8月1日 13時
