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快適な台風の過ごし方 8 最終話 Niko ページ14

緑side

とうとう言ってしまった。

俺の唯一の弱点。

今までは絶対人には言わなかったと

いうか、言いたくなかった。

強がりだけで、走り抜けてきたから。

弱味をみせたら、そこで負けてしまうような

気がしたから。

でも、やすと一緒に暮らすようになって

弱い自分も自分なんだ、受け入れて

行こうって思えるようになったんだ。

「そうなん？雷ねぇ。(笑)」

「おまえ、笑うなや！(笑)」

「それで浴室に隠れてたんだ。
そっか、そうだったんだ。」

「俺はカレーを作ってずっと待ってたんよ。でも連絡もないし。」

「それは俺がごめん。
遅くなるってLINE打ったのに、
送って無かったんよ。」

「そっか、やすはあわてんぼうやしね。」

「なぁ、おーくら。
安心したらお腹すいちゃった。
カレー食べたいな。」

「今から？」

「そう、二人で台風の中、カレー食べようや。
この前な、お気に入りのお店で、可愛いローソク買ってきたんよ。
それでご飯食べたら、何かロマンティックじゃない？」

「台風もな、こんな演出したら、楽しくすごせるかもしれないよ。」

快適な台風の過ごし方

これから二人で考えていこう。

こんな優しいことを言ってくれる

やすといつまでも～❤

～fin～