たぁとやすとお風呂 1 ページ1
「たぁ〜?」
「ん?なんか言った?」
「たぁは幸せ?」
突然の言葉に俺は吹き出してしまった。
「おまえな、このシチュエーションで
それ聞くか。(笑)」
もうすぐ始まるライブツアーのリハが終わり
帰って風呂でも入って寝ようと思っていたら、案の定あいつが近づいてきた。
「なぁ、風呂一緒にはいらへん?」
「お、おまえ、声でかいって!」
「ええやん、みんな知ってることやし。」
そばで帰り支度をしているひなちゃんが
ニコニコ笑ってる。
「妖怪ケツ洗いでるかもしれへんで。」
「出ないで!あれは大浴場しかでぇへんし。(笑)」
もう、なんちゅう会話してんねん。
「ほなら、やす帰るで!」
半ば強引にやすの手を引いてリハーサルスタジオをあとにした。
「たぁん家のお風呂がいい。」
仕事モードが終わり俺と二人きりになると、
やすはいつも超甘々モードに変身する。
そんなやすが大好きだから、ついますます
甘やかせてしまう。
「うちの風呂はいいけどさ、お前何で風呂やねん?」
駐車場でやすの車に乗り込みながら、やすの
真意を問いただした。
「だってな、背中がかゆいねん!」
「はあ?」
背中かいてもらうために、俺呼ばれたん?
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作者名:niko | 作成日時:2019年8月1日 13時