夏の大冒険。�� ページ4
電車を乗り継ぎ、
は〜るばる来たぜ、新宿〜。笑
何十年ぶりに新宿に降りたった。
改札を出ると、まだあったスタジオアルタ。
懐かしいわぁ。
と言ってる場合ではない。
高鳴る胸を押さえて、スマホ片手に劇場に行く
道を急ぐ。
あいかわらず、人でごった返しているこの街は
活気だらけ。
我が町にも、この活気が欲しいものだ。
もうすぐ辿りつくかな？と思った時、上からの
視線を感じた。
誰？私を見るのは？
そう思い、上を見上げると
うんぎゃあ〜。
ゴ○ラさんだった。
どうもすいません、何も言うてません。
お邪魔してます。
と挨拶して、足早に通りすぎた。
あー、びっくりした。
そしてしばらく歩くと、見覚えのあるでっかい
スクリーンのあるビルにたどりついた。
あー、ここだ。
もうここで緊張MAX。
エスカレーターで劇場のある6階へ。
劇場のシャッターは閉まっていたけれど、その
前に看板が。
そこに書かれた文字に、自分の目を疑った。
当日券、あります。
まじー？
ほんまに？
ほんまのほんま？
劇場のシャッターが開くのが12時45分だから、
後一時間半。
意地でもここから動かないぞ。
とは言うものの、ひま〜。
やることが、無い。
ビル群を見るのも、カップラーメンを待つ時間
ぐらいで終わった。
それに私、高所恐怖症なのである。
すなわち、ガラスにくっつけない人なのである。
スマホを見ようと思っても、バッテリー問題が
ある。
羊の数を数えてたら、寝てまうし。笑
どうしよう。
そんな時、救世主があらわれた。
こんにちは。
私、大阪から来たのですが、行くところがわか
らなくて。ここにいても大丈夫でしょうか。
「大丈夫です、私もここで待ってますから。」
この後、開場時間まで二人で話が盛り上がった
のは、内緒。
同じ思いを共有できる人とのお話は、ホントに
楽しい。
もちろん、LINEもちゃんと交換しました。
時間になり、当日券の所に並んだ。
私の前には二人。
私の所まで、回ってくるのだろうか。
いざ、順番になりお姉さんの前に進んだ。
「どちらの席にいたしますか？」
お姉さんが指さしたのは、A席ともう一つ(忘
れてしまった。)だった。
もちろんA席と言ったら、
「お客様、今日は良い席が残っております。」
と私に言った。
うそぉ、と思ってチケットを見るとなんと、
右よりではあるけど、なんと前から6列目だっ
た。
私の運はこれで使い果たした。
と真剣にそう思った。
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作者名：niko | 作成日時：2023年7月25日 9時
