中秋の名月〜こんな夜には恋しい・・・。�� ページ49
やすside
俺が出した問題の答えが、まさかの月見バー
ガーだったとは。(笑)
おーくらがおーくららしくて、俺はつい笑っ
てしまった。
「あー、笑ったな。」
「だって〜。(笑)」
「喜んでくれた？」
「うん、
予想を上手に裏切ったって感じ。」
「やったー。
じゃあ一緒に食べる？
もしかして、お腹空いてない？」
「うん、お腹空いてるよ。」
「あー、良かった。
じゃあ食べようか。」
「どうせなら、お月様見ながら食べない？」
「え？ ベランダで？」
「そう、
お月様見ながら月見バーガー食べるって、
すごくない？」
「じゃあ、やすはお月様で何を想像する？」
「あ、同じ事質問された。(爆笑)」
「食べ終わるまでに考えておくこと！」
「ふぁーい。」
「はい、月見バーガー。」
「あんがと。」
「では、いただきます。」
「これが一年に一度しか食べられないなん
てもったいないね。」
「だから良いんだと思うけどな。
いつも食べれたら、ありがたみも薄れてく
んじゃない？」
「あ、ほんとだ。
たまに食べるから美味しいんだよね。」
「そうだよ。」
「じゃあ、俺もそうなの？」
「ふげっ。
そ、それはさぁ、ちょっと違うというか、
だいぶ違わないか？(焦)」
「そなの？」
「おまえなぁ・・・。」
「へ、へっ。」
「俺で遊ぶな！
で、さっきの答えは見つかった？」
「お月様様から想像するもの？
答えは俺が着てるやん。」
「ん？
あ、そっかぁ。
やすにとって月はうさぎさんなんだね。」
「うん、餅つきしているうさぎさん。」
「なるほど！」
「子供の頃にそう教えられなかった？
お彼岸になると、うさぎさんが月で餅つき
をするんだよ、って。」
「なんで餅つきなん？」
「ほら、お月様見てみて。
お月様の模様がうさぎが餅つきしているよう
にみえるでしょ？」
「あ、ほんまや。」
「昔の人はお月様に、ロマンを求めたんだ
ね。」
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作者名：niko | 作成日時：2021年3月15日 19時
