倉とやすの物語�� ページ21
おーくらside
「おい、やすとたつ！」
「ん？
信ちゃん、なぁに？」
リハーサルも無事終わり、さぁ着替えて帰ろ
うとしていたところに信ちゃんがやってき
た。
「おまえらわかってるだろうな。」
「おーくら、俺らなんかやったんかな(涙)」
「ちゃんと説明してもらわんとな。」
横ちょまでなの？
「そうですわな。
本人たちに説明してもらわんとな。」
いつのまにか丸ちゃんまでやって来た。
えー、みんなして何なん？
怒らえることは無いな、とは思ったんだけど
ね。
なぜなら三人とも、顔がにやけている。
「今から焼肉屋でミーティングだからな。」
「今から？」
「そう！
それと、やすとたつのおごりやからな。」
「げっ、まじか(笑)」
「はい、当たり前です。」
「じゃあ行こうか。」
マネージャーに運転してもらい、着いたのは
高級そうな焼肉屋さんだった。
「なぁ、おーくら。
お金大丈夫かなぁ。
俺、そんなに持ってへん。」
「無かったらカードにするか。(笑)」
「今日は食うで〜って信ちゃん言うてた
し。」
「ほんまに言うてたな。」
「最初に覚悟しておくか。(笑)」
「そやな。(笑)」
俺たちが通されたのは、一番奥の個室の部屋
だった。
「これなら少しくらい騒いでも良さそうだ
ね。」
「そのまえにたつ、おまえから報告がある
んやろ。」
「うん。
あの〜簡単に言うんやけど、」
「うん、うん。」
「ついに告っちゃいました。」
「そ、それで？」
「受け入れてもらいましたぁ。」
「良かったやん。」
「やすはどうなん？」
俺、誰に告ったか言うてへんけど。(笑)
「嬉しい。」
「そならみんなで乾杯しましょか。」
「おーくらとやすの未来に乾杯！」
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作者名：niko | 作成日時：2021年3月15日 19時
