倉とやすの物語�� ページ18
おーくらside
「でな、また女装させられてな。
俺的には可愛くで来たと思うんやけど、」
「・・・・・・。」
「ん？やす？聞いてる？」
「・・・。」
あ、寝ちゃった。
お風呂からでて、二人でコーヒーを飲みなが
ら話をしていたのに。
まぁ、いいか。
「やす、やす、
布団で寝ないと風邪ひいてまうで。」
「zzz、zzz・・・。」
真剣に寝ちゃったな。
仕方ないなぁ、運ぶか。
やすをお姫様抱っこした途端、
俺の顔の前にやすの可愛いお顔が・・・。
ちょっとだけええよね。
そっとやすの唇にKissをした。
ベッドの上にそっと降ろし、布団をかけて
よし終了、と言いたいとこだけど
さて、俺はどうしたらええんやろか。
どこで寝たらええんやろか？
起きた時に俺がいないと寂しがるだろうし。
しょうがない、一緒に寝るか。(笑)
やすに気付かれないようにベッドに潜りこむ
ことにした。
よいしょ、よいしょ、っと。
起こさないように・・・。
よいしょ、よいしょ。
ふぁー、やっと到着。
あー、笑って寝てるやん。
良かった〜。
「昨日信ちゃんから、
告白するなら今だぞ！
行ってこい！
もしダメだったら、俺が慰めてやるから。
自分の気持ち、ちゃんと伝えてこい。」
と背中を押された。
信ちゃんは俺がやすを好きな事を昔から知っ
ている。
やすが他のメンバーと付き合ってる頃、
俺は酔った勢いで信ちゃんに愚痴ってしまっ
た事があったのだ。
「なぁ、信ちゃん。
なんで俺じゃないの？
こんなに好きなのに、
なんで俺じゃないの？
俺じゃダメなん？
なぁ、信ちゃん。」
泣いて困らせたっけな。(笑)
信ちゃん、やっと思いが通じたよ。
今度、特上の焼肉おごるから。
ほんまにありがとう。
さぁ、明日も仕事だから寝なくてはいけない
のだけれど、
俺は愛しのやすを前に寝れるはずもなく、
ずっとやすの顔を見つめていた。
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作者名：niko | 作成日時：2021年3月15日 19時
