短編集 4 (ページ38)

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チョコレートに愛を込めて② ページ38

青side

「う～ん、

やす～好きやで～。

むにょむにょ・・・。」

「え、おーくら、

朝から何言うてんねん。」

喜んでおーくらの方を見ると、

大きな口を開けて寝ている。

なぁーんだ、寝言かぁ。

最近はこうしてのんびり寝ている姿を見るこ

とが多くなってきた。

ここはおーくらの家の寝室。

明日はバレンタインと言うこともあり、

お泊まり、お泊まり。(笑)

だって、バレンタインは

最愛の人と過ごしたい。

一緒にごはん作ったり、

一緒にお酒飲んだり、食事をしたり、

穏やかな時間を過ごせたら、

もう、最高やん。

「早く起きないかなぁ。」

何度見ても、微動だにしない。

やっぱりそうだよね。

なんたって、昨日の夜は・・・

激しく愛しあっちゃった。

うふふ。

って喜んでる場合か。

鼻つまんで起こしたろかいな。(笑)

そう思って寝顔を見ると、

さっきは口を開けてたのに、

今は笑いながら寝ている。

何か美味しいものでも、食べてる夢でも見て

るんやろか。(笑)

あ、そうだ。

おーくらが目を覚ます前に、俺がご飯を作れ

ばいいんだ。

そういえば、昨日特典のシリコン型を貰って

きたんだった。

これを使って、何かできないかな。

俺はそっとベッドからでて、カバンから

シリコン型をだした。

チョコレートもこの形だったら、喜ぶかな？

板チョコを溶かして、この型に入れたら、

出来るんだよね。

よし、今のうちに買い物行ってこよう。

あー、何か楽しくなってきた。

フルーツも買ってこよっと、

俺は寝ているおーくらを置いて、ウキウキし

ながら買い物に出た。