恵方巻き、作っちゃうんです。�� ページ29
ちび達の料理実習��
「作り方はわかったかしら。」
ちび達の前で奥さんがわざわさ作ってくれた
「なんとなくわかった。
けど、その出来たのどないすんの？」
と、タディ。
「切ってあげるから後でみんなで食べる？」
「わぁーい、ほんまに？
味見、味見。(笑)」
「こら、食べる前にちゃんと支度しなくっ
ちゃ、すぐに時間になってしまうよ。」
「はぁーい。」
「まったく、返事だけは良いんだから。(笑)」
「それでね、巻く中身なんだけど・・・。」
「何買えばいいのかな？」
「その中身なんだけど、
材料はね、私が用意しておいたから。
これを使えばいいわ。」
奥さんがそう言うと、食材がたくさんはいっ
たタッパを持って来てくれた。
「ありがとうございます。」
「いいえ、どういたしまして。
それでね、
ここにはお刺身、あっちには卵焼きとか
入っていて、それにはね、カニサラダが入っ
ているの。」
「か、に、サラダ？」
「そうよ、カニの身ときゅうりとマヨネー
ズを合わせてあるのよ。
これをご飯で巻くと、サラダ巻になるの
よ。」
「美味しそう。」
「マリー、あなたが作らなきゃいけないの
よ。(笑)」
「そうだった。」
「ねぇ、この中身ってお肉いれても大丈夫
なん？」
「え？シンディはお肉入れたいの？」
「うん、だってね。
おとんはお肉大好きやねん。」
「あなたたち、お父さん思いなのね。」
「いやー、それほどでも。」
「お前が言うな。(笑)」
「あ、そうだ。
今、お肉も用意してあげるから。
それを持っていくといいわ。」
「何から何まで、ありがとうございます。」
「だってこの子達、可愛いんだもの。」
「またおとん連れて一緒に来ます。」
「ショーティは相変わらず礼儀正しいの
ね。」
「でた、Aさん。
ショーティにあまーい。」
「さぁ、味見させてもらったら帰るわよ。」
「はぁーい。」
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作者名：niko | 作成日時：2020年12月21日 21時
