焼き餅はお好きですか？�� ページ22
おーくらside
目を覚ましたら、 やすが俺の胸の中で気持ち
良さそうに寝ていた。
げっ、何にも着てへん。
じゃ、もしかして俺も？
自分の体を見ると、
大正解やった。
ま、まずい。
バレたら、めっちゃヤバい。
俺は下に散らかっていた洋服を拾い、やすに
気が付かれないように着がえた。
「やす？やす？」
俺はそっとやすを起こした。
「ん〜、どした？」
「どした？じゃあらへん。
おまえ、何も着てへん。
とりあえず洋服着て。」
「ええやん、いつものことやし。」
「あかんやん。
あっちにみんなおるで。」
「でも、もうみんな知っとるで。
だから、ええやん。」
「そう言う問題やなくて。」
これがやすなんやけどさ、(笑)
「もう、着替えなきゃ出てきちゃいけませ
ん！」
「はぁ〜い。」
「じゃ、俺先に行ってるから。」
そう言って寝室を出た。
居間では、こたつに入りながら三人とも
ミカンを食べていた。
「お、たっちょん。
おはようさん。」
妙に、にやけている三人。
げっ、もしかして
今の聞かれてた？
「そんなに気にする事、あらへませんわ。」
げっ、やっぱり聞かれてるやん。
「そんなところで立っとらんと、こっちき
て座ってミカンでも食べなはれ。」
「う、うん。」
あ、あれ？
何も聞かんでええの？
「そんでさ、たつ。」
来たぁー。
「俺さ、腹減ったねん。
何か食うもん、ある？」
信ちゃん、そこ？(爆笑)
「俺も腹減ったな。」
横さんまで？(笑)
「俺も〜。」
丸までもかい。
「お餅ならあるよん。」
やすが着替えをして出てきた。
「食べる、食べる。」
「どうやって食べようか？」
「砂糖醤油ってのはどう？」
「砂糖醤油？」
「砂糖醤油って、何？」
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作者名：niko | 作成日時：2020年12月21日 21時
