ふたりきりのクリスマス�� ページ2
クリスマスまで、後3日〜。
やすside
今晩のご飯をおーくらと一緒に作るため、
一緒にスーパーにやってきた。
店の入口に、たくさんのかぼちゃとゆず。
「なんで並んでるか、わかる？」
突然、おーくらに質問された。
「えー、わからへん。」
「今日は、冬至なんだよ。」
「と、う、じ？」
「そう、冬至にはかぼちゃを食べて、ゆず
湯にはいるんだよ。」
「なんで？」
「教えてあげなーい。
後で自分で調べようね。」
「おーくらの、ケチ。(笑)」
「はいはい、ケチで結構。
自分で調べんとな、知識にならんからな。
それより、鍋の味、どうする？」
「えー、おーくらの良いのでいいよ。」
「かぼちゃ食べるなら、味噌味がええし、
豆乳とか柚子味もあるし、トマトとかもあ
るで。」
「おーくら凄いなぁ。
いつの間に勉強したん？」
「してへんで。(笑)
あそこに並んでるやん、鍋の素。」
「あー、そう言うことか。
なぁ〜んだ。」
「で、どれにするん。」
「これがいい。」
俺がおーくらに手渡したのは、
しょうが味噌味！
「これならしょうがが入ってて、体温まり
そうやん。」
「ほんまやな。
じゃ、材料見て買って帰ろうか。」
おーくらがカートを押して、俺が材料を選ん
でいく。
何か夫婦みたいや。
「〆にうどんでもいれる？」
「いいやん、いいやん。
めっちゃおいしそう。
温まりそうやし。」
「やすは細いから、寒そうやな。」
「うん、めっちゃ寒い。」
「それなら食べた後、俺があたためて、
あ、げ、る。(笑)」
「うわぁ、ほんまに？」
「どうやってあたためて、くれるのかな？」
「何してほしいん？」
「うふふ。」
「笑ってたら、わからんで。」
「知ってるくせに。」
あかん、楽しみはクリスマスまでとっておか
な。
年に一度の大切な日。
自分の思いを、届けあう日。
白い粉雪にのせて。
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作者名：niko | 作成日時：2020年12月21日 21時
