短編集 4 (ページ27)

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恵方巻き、作っちゃうんです。② ページ27

チビぬいside

「すいませんね、

いつも面倒見てもらって。」

「そんなん大丈夫ですよ、

私も楽しんでますから。」

「なら良かった。」

「お前ら、勝手な事したらあかんからな。」

「はぁーい。」

「じゃあ、お願いします。」

「はい、お預かりします。

チビ達、おいで。」

「は～い。」

今日は節分当日。

父ちゃん達に連れられて、事務所までやって

来た。

さぁ、忙しいぞ。

父ちゃん達の会議が終わるまでに、買い物

をすませ、支度をしなくっちゃ。

「とりあえず、ご飯は炊いてきたから。

ちゃんとね、酢飯にしてきたわよ。」

と、Aさん。

「わ、すごい。

さすがだね。」

「それはありがとうございます。

じゃあ、買い物いくからおいで。

そう言うと、Aさんがコートとかばん

を持ってきた。

コートに二人。

後の三人はかばんね。

「おれ、コートがいい。」

「そんなん、俺かてコートがいい。」

「はいはい、また揉めないの。

いつものやつやるよ。」

「はぁーい。」

「じゃあ、じゃんけん、ぽん。」

勝ったのは、マリーとシンディだった。

このふたりかぁ～と、小声でAさんが

つぶやいたのは、内緒にしといて、

後の三人はバックに入って顔だけを外に出し

ている。

じゃあ、レッツら、GO。

「で、どこにいくん？(笑)」