たっちょんの誕生日〜会えない日ほどあなたに会いたい�� ページ44
青side
鏡、鏡〜。
テーブルの上に鏡をセットして、そこに
新聞紙を広げた。
台所からキッチンバサミを持って、準備完了〜。
突然、髪を切ろうと思った。
イメージチェンジしたいとかそういうわけじゃないけど。
今日は大倉の誕生日。
だから、新しい髪型を一番最初に見てもらいたいと思った。
この二年、ほんとにいろんなことがあった。
グループとしても、俺自身のことでも。
そんな時、いつでも側にいてくれた。
彼の口から発せられる、
「大丈夫やで。俺がいるやん。」
この言葉にどんだけ救われてきたか。
子供の頃から、ずっと一緒にいたはずなのに、彼の存在の大きさに今頃気がつくなんて。
はぁ〜、はよ会いたい。
俺はキッチンバサミを持つと、自分の髪を切り始めた。
何て言ってくれるかな？
ついでに髭も剃って、っと。
それから誕生日プレゼント、何にしようかな？
何か欲しい物、無いんやろうか？
まさかの、俺？
何て事、ないよなぁ。(笑)
いろいろ考えていると、ついニヤケてしまっていた。
隣で愛犬のちゃちゃが不思議そうな顔でみつめていた。
父ちゃん、気持ち悪かったな。
ごめん、ごめん。
よし、出来た。
我ながら、素晴らしいできばえだ。
後は、飲み会の準備をして、
大倉に連絡して。
あ、そうそう。
大倉も好きなお酒のアテも作ろっと。
俺はソファーにブランケットとぬい達を
並べた。
さ、早く作ろう。
大倉にはよ逢いたいから。
喜んでくれるかな？
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作者名：niko | 作成日時：2019年5月16日 12時
