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緑side ページ5

炊飯器のスイッチを入れたついでに、
俺は冷蔵庫を開けた。

「きっと何か食べる物買ってくるから、
サラダでも作っとこうかな。
最近、テレビ局の弁当ばっかりだったから、
野菜不足なんよな。」


机に今作ったサラダを並べた所で、
玄関のベルがなった。

「はーい。」

ドアホンを覗くと、満面の笑みのヤスが立っていた。手には花束とでっかい袋をさげていた。

「おおくら〜重いからはよ開けて〜。」

俺の顔を見るなり、

「おおくら、誕生日おめでとう。」
そう言うとでっかい花束を俺に渡してくれた。

それは、緑とブルーのお花だった。

「ありがとう。」

「あんな、これ、僕たちのカラーに
なってるんやで。」

「ほんまや!」

「そんでな、これ作ってきたねん。

そう言うと大きな紙袋を俺に手渡した。

「え、これ何?」

「僕が大倉のために作ってきた、唐揚げと
ババロア。
料理なんてさ、今までやってこなかったからさ、上手いことできたかわからんけど、
でも一生懸命作ったんやで。」

「まじで?」

「おん。」

「今日忙しいって言ってたんは·····。」

「そう、これ作ってたん。」

今まで不貞腐れていた自分が猛烈に恥ずかしくなった。

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作者名:niko | 作成日時:2019年5月16日 12時

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