理想の誕生日～倉安編～ (ページ39)

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横ちょの誕生日～リモート誕生日会、発案者は？③ ページ39

横さんside

ピンポーン。

突然、玄関のチャイムが鳴った。

寝ぼけ眼でドアホンを見ると、宅配業者の兄ちゃんが立っていた。

俺、なんか頼んだっけ？

「すんません、今開けます。」

荷物をうけとると、送り主を見た。

「大倉？」

あいつ何送ってきたんやろ？

でっかいダンボール箱。

もうすぐオンライン会議やから、何かわかるやろ。

俺はパソコンの横にその箱を置いた。

そしてパソコンをあけた。

「横山くん、おる？」

大倉の声やった。

「あ、お前、聞きたいことあんねん。
この荷物、何？」

「お、ちゃんと届いてる、届いてる。
ちょっとそれ、開けてみて？」

「今？」

「そう、今。」

大倉に言われた通りに、俺はダンボール箱を開けた。

中にはぬいぐるみが5つ。

「なんや、ぬいやん。(笑)」

「その下もちゃんと見てや。」

どれどれ。
箱の底を見ると、厳重に包まれた瓶らしいものがあった。

「これ、どうするん？」

「とりあえず冷蔵庫で冷やしといて。」

「わ、わかったわ。」

「それとな、それ飲むようの、グラスも
用意しといてな。

それとな、ぬい達も見えるとこ、飾っといてな。

頼むで。

じゃあ、また後で。」

大倉、何考えてるんやろ。

俺たちのなかでは末っ子で、甘ったれだったのに、いつの間にか引っ張ってくれてるんやな。

さあ、言われたことやらんとな。